イエン・トゥ山

イエントゥ山(YenTu)はハノイの中心地から約120キロメートルに位置し、ハロン湾の手前のお寺が点在しているベトナム仏教の聖なる山で、高さ1068mあり、頂上は一年中雲で覆われています。


イエン・トゥ山 - ảnh 1

山頂にあるドン寺(Chua Dong)がとくに有名で、参拝者はこのお寺を目指して山を登ります。銅で出来ているため銅寺といわれるドン寺は、東南アジア地域で最も独特な工事となっています。寺の面積は20平方メートル、重量60トン、横4,6メートル、幅3,6メートル、高さ3,35メートルで、蓮が咲いた形を模っています。毎年旧暦の1月10日頃から巡礼期間に入り、参拝目的の登山客で、参道は大変賑わいます。山頂へは徒歩とロープウェー2基を乗りついで行き、途中、数箇所のお寺を拝観しながら周囲の風景を楽しむことが出来ます。この寺で、チャン(陳)時代のチャンニャントン(TranNhanTong)王が人民を指導して、2度のも外敵に勝利した後、  イエントゥで修行し、チュクラム(TrucLam)という禅宗を創立しました。現在、ドン寺は、釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)とチュクラム・イエントゥの開祖を祀っています。

現場の音

グェン・ティ・リエンさんは今年75歳になりましたが、毎年イエントゥ参りに行くと明らかにし、次のように述べています。

(テープ)

「私は1988年以来、毎年イエントゥ参りに行っていますよ。仏様のお陰で、気力と健康に恵まれたので、イエントゥ山の山頂まで登りましたよ。」

リエンさんはこのように語りました。

現場の音

ドン寺に至るまでは大変でしたが、誰もが途中で止めることなく山頂まで登ろうという決意を固めています。参拝者は、この寺で家族や親戚の平穏と健康、幸福を祈りたいのです。ハノイ国家大学の幹部であるハ・フオン・マイさんは次のように語っています。

(テープ)

「5年前に始めてイエントゥに足を運んだ時、特別な感覚がしました。それは、泣くほどのもので、とても感激しました。今回は2回目ですが平穏と安心という感覚があります。」

マイさんはこのように語りました。

一方、10年ぶりにイエントゥを参拝してきたハノイ市民のト・タム・ドクさんは、イエントゥの風景について次のような感想を明らかにしています。

(テープ) 

「今日のイエントゥはすっかり変わってきました。ドン寺に至るまでの道は綺麗になり、参拝者の行き来に便宜が図れています。竹林や松林などは昔のまま維持されています。今年はいい天気に恵まれたので、礼拝の儀式は順調に進みました」

ドクさんはこのように語りました。

700年間に渡り、歴史と自然の変動は推移したものの、イエントゥにある文化的歴史的遺跡は変わらず維持されています。毎年旧暦の1月10日から3月にかけての「イエントゥ春祭り」になると、全国各地からの数万人の参拝者がこの聖なる地を訪れています。

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