(VOVWORLD) - これまで、チュライ経済区は、26億ドル相当の122件の投資プロジェクトを誘致してきました。その中には、10億ドル相当の32件のFDI=外国直接投資プロジェクトがあります。
14年前に、開発が始まった中部クアンナム省のチュライ経済区は現在、国内外の投資家の魅力的な投資先と見られています。これは、同省の行政府、省民、企業、団体の努力によるものです。そして、この経済区は省内の経済社会発展事業に大きく貢献すると期待されています。
チュライ経済区の地図(chulai.quangnam.gov.vn) |
クアンナム省の南方に位置するチュライ経済区は2003年、ベトナム初の沿海経済区として設立され、その総面積がおよそ3万2400ヘクタールです。この経済区はオープンな政策をとりながら、国際通例に基づいて、国内外の企業の活動に便宜を図っています。
チュライ経済区は国の中心地に位置し、有利な地理的条件に恵まれています。交通面に関して、国道1A号線、沿海高速道路、南北鉄道、キーハー港を通る海路、チュライ空港などがあり、貨物輸送にとって便利です。
これらの有利な条件により、チュライ経済区は、総合的な経済中心地や、金融・銀行・貿易・サービス・通信・観光センターになる可能性があります。同経済区管理委員会のファム・アン副委員長は次のように明らかにしています。
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「政府は、チュライ経済区が最も優遇的な政策をとることを許可しています。また、地元行政府も企業と同行しています。特に、クアンナム省人民委員会と管理委員会は常に行政手続などの面で企業を支援しています。行政手続に関して、その所要時間や、費用などが以前と比べ大きく節約されるようになりました。」
実際、投資を誘致するために、チュライ経済区は投資家に赤じゅうたんを敷くという優遇政策をとっています。これにより、多くの企業の関心を集めています。
チュライ経済区内で廃水処理施設の建設に2300億ドン(約11億5000万円)を投資することを決定したばかりの「再生技術株式会社」のカオ・ミン・ゴック社長は次のように明らかにしました。
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「チュライ経済区は企業に多くの優遇措置をとる最初の経済区ですね。我が社は最初の4年間で、法人所得税を免除されています。経済区内のインフラもいいです。特に、地元行政府の支援は重要なものです。」
この14年、チュライ経済区はクアンナム省の発展事業に多大に貢献してきたと評価されています。先ほどの経済区管理委員会のファム・アン副委員長は次のように語りました。
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「これまで、チュライ経済区は、26億ドル相当の122件の投資プロジェクトを誘致してきました。その中には、10億ドル相当の32件のFDI=外国直接投資プロジェクトがあります。先ごろ行われた投資振興会議後、国内外の投資家は150億ドル相当の32件のプロジェクトを登録しています。この経済区はクアンナム省の発展事業に多大に貢献しているといえます。2011~2015年期に、省内の成長率は11%でしたが、2016年は14・7%にのぼりました。チュライ経済区はクアンナム省の総歳入の70%を占めています。」
今後もさらに投資を誘致するために、チュライ経済区管理委員会は、インフラ整備や、人材育成、東北アジア諸国と欧州、北米での投資振興活動に力を入れています。
また、開港されたばかりのチュライ港を通じて航海のメリットを活用する方針も打ち出しています。クアンナム省人民委員会のディン・バン・トゥ委員長は次のように明らかにしています。
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「向こう数年、クアンナム省東部の発展計画に従って、さらにチュライ経済区を開発します。今年の中心的な任務は、この経済区の企画調整や、区内の各都市と工業団地のインフラ整備、沿海地帯の区画整理です。」
チュライ経済区はベトナムの最も魅力的な投資先の1つと評価されています。また、2016~2020年期に、国の8ヶ所の重点的経済区の中の1つとして選ばれました。今後もこの経済区は引き続き発展し、クアンナム省と全国の発展事業に貢献していくと期待されています。