(VOVWORLD) - 2年前、南部ベンチェ省人民委員会は、「一斉スタートアップ」プログラム、および、「企業開発」プログラムをスタートさせましたが、これらを通じて、省内の経営生産活動を加速させています。特に、これらのプログラムはベンチェ省のスタートアップの質的向上に積極的に貢献しています。
この2年間、「一斉スタートアップ」プログラム、および、「企業開発」プログラムを通じて、様々な具体的な活動が行われ、多大な成果を収めてきました。これらのプログラムを効果的に実施するため、ベンチェ省は省内のすべての機関、各レベルの行政府、団体、企業の力を活用して、宣伝啓蒙活動と同時に、職業訓練コースや、経験交換をする企業と農家のセミナー、スタートアップに関する説明会などを頻繁に行ってきました。
ベンチェ省の安全な果物が全国的にも有名
|
これらのプログラムの枠内で、900社の企業が新たに設立されたほか、貧しい家庭4100戸が技術や、資金、雇用創出などの面で支援を受けて貧困状態から脱出できるようになりました。また、1万1800戸は、「2016~2020年期における生計多様化・持続可能な貧困解消プログラム」に参加しています。さらに、生産経営活動の効果が高い企業による「トップ企業クラブ」や、金持ちとなった農家による「億万長者のの農家クラブ」も発足しました。チャウタイン町に住むフィン・タイン・タムさんは、スタートアップの成功モデルだと評価されています。2016年に起業したタムさんはベンチェ省青年同盟委員会から5000万ドン(およそ25万円)の支援金を受け、ココナッツ栽培プロジェクトを実施しています。
現在、タムさんが栽培するココナツの「ビェンチェ・フーキー(Phu quy、富貴)ココナッツ」というブランドは、全国的にも有名です。このプロジェクトの成功を踏まえ、タムさんは、造形果物生産を進めています。したがって、様々な形に造らされた多くの種類の果物や、文字、地図などが刻まれた果物が出荷されています。タムさんの話です。
(テープ)
「成功を決める要素は技術です。次いで、天候です。現在、私は多くの農家と連携して、新製品開発を進めています。国内市場の需要を満たしてから、輸出を目指します。今年は、多くの外国人が注文してくれるからです。」
一方、2017年3月から、チャウタイン県タンフ村の青年団は、観葉植物としても漢方薬の原料としても使用されるタイワンモミジ栽培プロジェクトを開始しました。当初、村の11人の青年しか参加しませんでしたが、これまで、その数は3~4倍増加してきました。
タイワンモミジ栽培は、このプロジェクトの参加者に大きな利益をもたらしています。タンフ村人民委員会のチャン・ホアンリェム委員長はこのプロジェクトを高く評価し、次のように語りました。
(テープ)
「これは効果的なスタートアップモデルといえるでしょう。青年団は企業と契約を締結し、タイワンモミジの栽培・消費を進めていますが、自分たちの収入を増やしています。タイワンモミジ栽培は地元の条件に見合うからです。」
これまで収められてきた成功を踏まえ、ベンチェ省は、「一斉スタートアップ」プログラムと「企業開発」プログラムを拡大させています。同省は、2020年をめどに、省内の新規設立企業数が1500社に、そして、貧困状態から脱出する家庭数が1万6000戸に達すること、貧困率が5・5%以下に低下することなどを目標として設定しています。これらの目標達成のために、ベンチェ省は、人材育成や、行政改革、政策改善などを進めていく方針です。また、省内外のあらゆる財源も活用するとしています。
地元行政府の正しい政策や、住民全体の努力などにより、ベンチェ省の「一斉スタートアップ」プログラムと「企業開発」プログラムがさらに多大な成果を収め、同省の経済社会発展事業に貢献していくことは間違いないでしょう。