ドンナイ省の投資誘致作業

(VOVWORLD) - 数年前、南部ドンナイ省は、「あらゆる投資プロジェクトも誘致する」という路線から「具体的な基準により投資家を選択する」という政策にシフトしましたが、2017年、投資誘致面で、大きな成果を収めました。同年に登録された省内へのFDI=外国直接投資額が12億5000万ドルを超え、目標値を2億5000万ドル上回ったことはその証です。

ドンナイ省は工業団地が30ヵ所もあり、国内で工業団地数が最も多い地方となっています。2017年、同省は、10億ドル相当のFDIを誘致するという目標を設定しましたが、実際、その金額は12億5000万ドルを超えました。

特に、既に調達された投資額は11億ドルにのぼっています。飼料生産分野に携わる韓国企業「ウソン(Woosung)」社はドンナイ省のバウセオ(Bau Xeo)工業団地を拠点として選びましたが、地元の大きな潜在力を見て、昨年、200万ドルの増資を決定しました。

ドンナイ省の投資誘致作業 - ảnh 1             バウセオ工業団地

これにより、同社の投資総額は1860万ドルになっています。その理由は、省内の有利な地理的位置や、優遇政策、安い借地代と人件費などとしています。ウソン社のキム・スンヒ社長は次のように語りました。

(テープ)

「建設工事が始まってからこれまで、地方行政府は積極的に支援してきました。例えば、市場調査や、製品の試験的使用などの作業です。特に、工業団地での借地代はとても安いですね。我が社にとって、ここの経営環境は素晴らしいといえます。」

近年、ドンナイ省の投資誘致作業には大きな転換があります。労働者の能力や、技術、環境、技術移転、すその産業、人材育成などに関する厳しい基準を満たすプロジェクトが増えています。

これらの基準を満たさない投資家に対し許可を拒否したこともあります。投資誘致政策を調整してもFDI登録額が増加していることはドンナイ省が外国人投資家の魅力的な目的地であり続けることを示すものと評されています。

ドンナイ省工業団地管理委員会によりますと、投資プロジェクトの選択作業は数年前から始まりました。これは、環境にやさしいグリーン生産という世界の共通の流れに合致しているからとしています。

この路線を実施するために、数年前から、同省は企業へ情報を提供するなどして、その準備作業を始めました。ドンナイ省工業団地管理委員会のマイ・バン・ニョン副委員長は次のように話しています。

(テープ)

「先ごろ行われた企業フォーラムで、グエン・スアン・フック首相は印象的な言葉を述べました。これは、『投資家のそれぞれの1ドルの投資金はベトナムの建設的政府づくりへの賛成票である』という言葉です。ドンナイ省で、我々はその言葉の正しさを実感しています。省内への投資を決定することはわれわれの路線に対する投資家の信頼を示すといえます。」

ドンナイ省は投資誘致規制を強化していますが、その効果が高まっているのは事実です。これは、同省の路線の正しさを示すものと評されています。

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