ドンナイ省、投資家の需要を満たす

(VOVWORLD) - この数年間、南部ドンナイ省は、「あらゆる手段を使って投資を誘致する」という路線から、厳選した基準で投資を選び誘致するという政策にシフトしていますが、引き続き印象的な結果を収めています。

現在、ドンナイ省は30カ所の工業団地がありますが、これは全国の最多となっています。この数年間、同省はハイテクや、熟練労働力の多数採用、すその産業、環境にやさしいなどの基準に従って、投資プロジェクトを選んできました。

ドンナイ省、投資家の需要を満たす - ảnh 1      ドンナイ省のビェンホア工業団地

2017年、ドンナイ省は、10億ドルのFDI=外国直接投資誘致の目標を設定しましたが、実際、その金額は12億5000万ドルを超えました。また、今年1月から8月末まで、FDI額は12億ドルに達し、計画を20%も上回っています。その中で、新規登録プロジェクトは79件、増資は77件となっており、その投資額はそれぞれ5億8500万ドルと6億2270万ドルです。

増資の内容は、活動範囲拡大や、プロジェクト現場の移動・拡大、投資額の増加などとなっています。飼料生産に携わる韓国系企業ウソン社は2005年から、ドンナイ省を拠点として選ばれましたが、先ごろ、200万ドルの増資を決定しました。

同社のキム・スンヒー社長は、「ドンナイ省を投資先として選んだことは、安い借地代や、発展潜在力など省内の有利な経営投資環境によるものである」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「建設工事を始めた当初、地方行政府は多大な支援をしました。たとえば、市場調査や、試験的協力などの面です。特に、借地代が安いのです。これらはわが社にとって有益でした。」

数年前から、ドンナイ省の投資誘致政策に変化があります。以前は、高い投資額という要素が優先対象とみなされていましたが、最近はハイテクや、熟練した労働力の多数採用、すその産業、環境にやさしいこと、技術移転の可能性が高いことなどの要素が重視されています。

同省工業団地管理委員会によりますと、これらの基準を満たさない理由によって複数のFDIプロジェクトが拒否されたこともあります。投資プロジェクト選択基準が厳しくなっているにもかかわらず、ドンナイ省へのFDIは引き続き急増し、目標値を上回るとともに、資金調達率も高い水準に達しています。

同省工業団地管理委員会によりますと、FDI誘致の変化は、環境にやさしいクリーン生産に関する世界の流れに合致するものです。同委員会のマイ・バン・ニョン副委員長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「ビジネスフォーラムで、首相は、『それぞれの1ドンの投資金は建設的な政府を支持する一票である』という印象的な言葉を述べました。ドンナイ省ではその言葉の正しさが実感されています。投資家がここへの投資を決定することは彼らの信頼の表れです。」

投資プロジェクトを選択するための基準は厳しくなっていますが、新規投資と増資登録をする外資系企業が引き続き増えていることはドンナイ省の現行の投資誘致政策の正しさを示す証とみられています。

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