ベトナムのフルーツの価値向上

2016年、ベトナムフルーツの輸出額は初めておよそ20億ドルに達しました。その中には、南部メコンデルタのフルーツ産地の大きな貢献があります。これにより、フルーツはお米とともに農業部門の主力輸出品となっています。


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2017年に入り、国外内の企業の代表団が相次いで南部ドンタップ省のマンゴーを集中的に栽培する地域を訪れています。彼らは栽培状況を見極めた上で、フルーツ購入契約を結びました。ミースオンというマンゴー共同生産組合のフイン・タイン・バ副社長は「当社が生産する安全でクリーンな農業製品は高値で売られている。生産業者と消費者とも安全・安心な農産物の生産、消費への認識を向上させてきた」と強調しました。また、バ氏はミースオン共同生産組合だけでなく、周りの多くの農園も輸出基準を満たすようなマンゴーを栽培していると明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「農民たちはマンゴー生産高の7割を輸出し、残りの3割を国内市場に出荷するよう力を尽くしています。これにより、農民らは豊かになり、安定した生活を送れるようになるでしょう。」

昨年、マンゴーをはじめ、メコンデルタのフルーツの輸出は好調でした。同地域のおよそ30種類のフルーツの輸出額は全国のフルーツ輸出額全体の74%を占め、ドラゴンフルーツや竜眼、スイカ、マンゴーは日本、フランス、アメリカ、オランダ、ベルギー、ドイツ、オーストラリア、韓国などの厳しい市場に出回っています。ボ・トン・スアン教授は次のような見解を述べました。

(テープ)

「我々のフルーツは高値で売られています。先頃、日本・福岡市での競売で南部テェンザン省のホアロック種のマンゴーの値段は1個にあたり12ドルとなりました。」

一方、国内各地に先駆けて、農業再構築に踏み切ったドンタップ省党委員会のレ・ミン・ホアン委員長は農産物の質を厳格に監視すると今後、ベトナムフルーツの輸出額は2016年の2、3倍増になる可能性があるとの見方を示し、次のように話しました。

(テープ)

「ある市場に進出し、シェアを確保するのは容易ではありません。農民、共同生産組合、企業は威信を守るとともに、短期ではなく、長期的な生産経営戦略に配慮する必要があります。企業は農民を支援しなければなりません。新年に入り、適切で断固たる措置を取るべきだと思います。」

2016年、干ばつや塩害など自然災害が多発し、輸出面で様々な困難があったにもかかわらず、フルーツの輸出はかなりの伸びを見せました。これはメコンデルタ地域の農業部門の発展に重要な基盤を作り出すとみられます。今後、栽培の移行を行い、生産と輸出を強化することは農民の生活水準の向上や輸出額の増加に貢献することでしょう。

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