(VOVWORLD) -新型コロナウイルス感染症からの深刻な影響を受けた世界経済の不調にもかかわらず、ベトナム経済が高い成長率に達することが予測され、世界経済の明るい点となる見通しです。
(写真:thoibaotaichinhvietnam.vn) |
イギリスに拠点を置くスタンダードチャータード銀行の予測によりますと、2021年、ベトナムの経済成長率が7.8%に達する見通しであるとしています。
世界最大手の格付け機関とされるS&P グローバル・レーティングは、2021年、ベトナムの経済成長率が11.2%に達する見通しであると明らかにしました。一方、ADB=アジア開発銀行は9月15日に発表した2020年版アジア経済見通しの更新版によりますと、2021年、ベトナムの経済成長率が6.3%に達する見通しがあるとしています。
このように、世界の多くの組織は2021年、ベトナムはベトナム国会が2020年11月11日に採択した2021年の経済成長率が6%にするという目標を上回ることを予測しています。2020年10月にハノイで開かれた「2021年の経済・回復と発展を支える物」をテーマにしたフォーラムでは、VCCI=ベトナム商工会議所のブ・ティエン・ロック会頭は次のように語りました。
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「経済体制の改革、経営環境のメリットを良好に活用することで、経済発展の原動力を作り出します。障壁の撤廃や、手続きの簡素化は、経済発展事業に全国民の力を集めることが出来ます。」
明るい経済展望があるベトナムは外国の投資家にとって魅力的な投資先となっています。ベトナム駐在韓国企業協会のホンスン副会長は次のように語りました。
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「ベトナムは外国投資家が関心を寄せている投資先の一つです。ベトナムはEUFTA=ベトナムとEU=欧州連合との自由貿易協定、CPTPP=包括的かつ先進的環太平洋経済連携協定など多くのFTA協定を締結しています。これはベトナム企業が新しい市場への進出に有利な条件を作り出しています。このチャンスをつかんで、韓国の多くの企業はベトナム市場に進出する意向があります。この前、生産企業だけがベトナムに進出したいでしたが、現在は、スタートアップ企業もベトナムに進出することを望んでいます」
外交分野において、ベトナムは国際社会における地位が確立されています。国連駐在ベトナムのダン・ディン・クイ大使は国際社会はベトナムの貢献を高く評価するだけでなく、国際社会におけるベトナムの地位が日増しに高まることを確信していると明らかにしました。クイ大使は次のように語りました。
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「ベトナムはドイモイ(刷新)事業を行いながら、国際法を遵守していることは世界各国の好評を得ています。現在、ミレニアム目標を効果的に実現しています。その他、ベトナムは世界大国と良好な関係を結ぶと共に、伝統的協力関係がある各国と引き続き関係を維持しています。そのため、国際社会はベトナムが責任感がある国だけでなく、信頼に足るパートナーと見なしています。」
ベトナム駐在国連事務所のコーディネーターであるカマル・マルホトラ氏はベトナムはミレニアム目標の実現にけん引役を担っていると明らかにし、次のように語りました。
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「ベトナムはミレニアム目標のほとんどを遂行する最初の国々の一つとなってきました。ベトナムは国連の重要な加盟国で、国連のミレニアム目標の遂行に重要な役割を担っています」
2020年に達成した成果により、ベトナムは自信をもって、2021年の経済社会の明るい展望を期待することでしょう。