今年第一四半期、国内の農・林・水産物の輸出が停滞してきましたが、北部にあるラオカイ国際検問所を通じての輸出活動が活発に行なわれています。同検問所を通過した農・林産物の輸出額は昨年同期と比べ、10%増となりました。

ラオカイ国際検問所で製品の検査、通関は早朝から始まります。数千トンのスイカやドライフルーツ、各種の農産物が包装され、生産地証明書が付けられました。前日の深夜、ベトナム各地から農産物を載せた車の列がここに集まり、通関を待ちます。ラオカイ省で事業を行ない、中国側にスイカの輸出業を営んでいるファン・ティ・ハイさんは「ベトナムの農産物は中国で好評だが、品質や外見に関する基準が厳しい」と明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「彼らは質が高く、外見がいい品物でなければ、受け取りません。良くない品物は直ぐ返されますよ。中国側は大量の商品を買うので、ベトナム企業の輸出に有利な条件を作り出しています。商品の価格が下がったり、上がったりしても注文や提携先の確保に取り組んでいます。」

今年3月末現在、ラオカイ国際検問所を通過した農・林産物の輸出額は1800万ドルに達し、昨年同期と比べ、10%増となっています。ちなみに、農・林産物は多様で、多くの地方から出荷されたものです。ラオカイ国際検問所・税関局のブ・クァン・ビン副局長は次のように語りました。

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「この検問所を通過する輸出品は様々です。地元のタピオカや青バナナやイエンバイ省、フートー省の木材、南部各省の果物などがあります。我が省の輸出額は連続して増加しています。現在、我が省は企業に有利な条件を作り出すので、政策の改修・調整を進めています。また、輸送車向けの駐車場を検問所に近く、便利で広い場所に移しました。」

中国の市場の回復や商品の質の向上に取り組んでいるベトナム企業の努力の傍ら、国家とラオカイ省の税関局の適切な政策は現地にある各検問所の輸出額の増加のきっかけとなりました。ラオカイ国際検問所税関局のグエン・クェット・チエン局長によりますと、自動通関システムが適用されてから、同検問所の通関が順調かつ迅速に行われるようになったとしています。チエン氏は次のように語りました。

（テープ）

「ラオカイ省の税関局は地元で行われているあらゆる経営投資活動に有利な条件を作り出しています。自動通関システムを導入してから、製品の通関が迅速かつ明確に行なわれ、企業の評価と支持を受けています。」

こうした行政改革や輸出の促進を目指す国家の適切な政策はベトナム企業に便宜を図っているとみられます。また、これは国際社会への参入に向けてのベトナムの努力を示すでしょう。