ロジスティクスサービスの発展

(VOVWORLD) - 現在のベトナムのロジスティクスサービスの年間売上高は200億ないし220億ドルに達しており、GDP=国内総生産のおよそ30%を占めています。

1990年代から、ベトナムではロジスティクスサービス発展が始まりましたが、現在では、これは重要な経済部門となっています。特に、今後10年間、ベトナムの年間輸出額が2000億ドルに達する見通しを背景として、ロジスティクスサービスの重要性がさらに増すとされています。

ロジスティクスサービスの発展 - ảnh 1 中部地域のロジスティクスセンターとなっているチュライ港

現在のベトナムのロジスティクスサービスの年間売上高は200億ないし220億ドルに達しており、GDP=国内総生産のおよそ30%を占めています。近年、同部門の年平均成長率は16%~20%と、高い水準となっています。

世界銀行のランキングによりますと、ロジスティクス発展において、ベトナムは世界の160ヶ国の中で64位に、そして、ASEAN緒国の中で、シンガポールや、マレーシア、タイについで4位に立っています。

一方、ベトナムロジスティクス企業協会によりますと、現在、同分野に携わる企業の数は1300社で、その中に外資系企業もあります。ロジスティクス企業の規模に関して、トランシメックスサイゴン(Transimex Saigon)社や、タンカンサイゴン(Tan Cang Sai Gon)社、ジェマデプト(Gemadept)社、ベトトランス(Viettrans)社などの大手企業を除いては、そのほとんどが中小企業です。

ロジスティクス企業は主に、ホーチミン市やハノイに集中しています。市場に関して、現在、ベトナムのロジスティクス企業はアメリカや、EU=欧州連合、ASEAN、日本、中国、韓国などの企業にサービスを提供しています。

ロジスティクスサービスを提供する企業ASL社のフゥオン・ラン社長は次のように語りました。

(テープ)

「ロジスティクスサービスは、輸出活動をサポートするものなので、輸出の増加に伴い、発展します。でも、このサービスに携わるベトナム企業のほとんどは中小企業です。ベトナムがWTO=世界貿易機関に加盟してから、ロジスティクスサービスは徐々に発展しています。」

実際、ベトナムで活動中のロジスティクス企業の中で、国内企業は80%以上を占めていますが、国内輸送や、倉庫、通関手続きサポートなど小規模な活動だけを行っています。大規模な活動のほとんどは少数を占めている外資系企業が独占しています。

ベトナム航海局によりますと、海運はロジスティクスサービスの重要な一部ですが、国内企業はその総需要の18%しか満たせないと指摘しています。

商工省輸出局のチャン・タイン・ハイ副局長は、「ベトナムはロジスティクスサービス部門の能力を一段と高めるための条件が十分にある。逆に、このサービスの質的向上は輸出活動に積極的な影響を与える」との見方を示しました。

ハイ副局長は、「今後、商工省はロジスティクスサービスの質的向上のために、具体的な行動計画を実施する」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「1つ目は、ロジスティクス管理に関する法的枠組の完備と政策システムの健全化です。これはロジスティクスサービス発展と企業支援のためのものです。2つ目は、道路や、倉庫、港、保税倉庫などインフラ整備です。これらはロジスティクスのセンター建設を目指す措置です。」

最近、ベトナム政府は、ロジスティクス部門の能力と競争力の向上のための行動計画を承認しました。その目的は、GDPにおけるロジスティクスサービスの割合を8%ないし10%高めることや、ベトナムの国際物流の効率性指数を高めることなどです。これは、ベトナムのロジスティクス部門の新しい原動力を作り出すものと評されています。

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