中部クァンチ省の古城

40年前ベトナム中部クァンチ省はアメリカ軍による数多くの爆弾を受けました。これにより、数千人のベトナム戦士がこの省の古城を守るため、犠牲になりました。1973年1月27日パリでベトナム民主共和国(北ベトナム)、ベトナム共和国(南ベトナム)、南ベトナム共和国臨時革命政府、アメリカの間でベトナム終結を約したベトナム和平協定が調印されました。そしてホー・チ・ミン作戦は、ベトナム戦争末期の1975年、ベトナム人民軍により行われた南ベトナムの首都サイゴンに対する最終的な攻撃作戦でした。4月30日のサイゴン陥落により、ベトナムの統一に向けて歴史が進行する事となりました。今日のこの時間は中部クァンチ省の古城についてご紹介いたします。

中部クァンチ省の古城 - ảnh 1

 

ベトナムの詩人ファンディンラン(Pham Dinh Lan)は「足元は軽く、声も囁く。古城は高く広い。我がチームの戦士達は永遠にここで眠る。この地の一平方メートルにはそれぞれの英雄が描かれている。今、この地を訪れて心の中で涙あふれる」と書きました。初夏のある朝、クァンチ省の古城の足を止めると輝く露が草に留まり、戦没者慰霊塔に線香を傾けるため、並ぶ人々の流れを見ました。その流れの中に、戦争中ベトナム人民軍の308号師団の士官・兵士であった多くの復員軍人が入っていました。1972年6月から9月にかけて、この古城では81日間にわたる激しい戦いが行われました。308号師団の偵察隊の兵士であったボバンティェウ(Vo Van Thieu)さんは次のよう語っています

(テープ)

「クァンチ省を解放してからの40年後、昔の戦場に戻ることが出来て、感激しました。戦争中の激しい日々が私の心の中に刻まれています」

クァンチ省の古城の朝は静かな空気に包まれています。この古城を訪れる観光客の多くは戦争中の物語を聞きながら、涙します。

北部港湾都市ハイフォンに住むグェンティハイン(Nguyen Thi Hanh)さんは古城に足を運ぶのは今回が初めてです。ハインさんは次のような感想を述べています。

(テープ)

「クァンチ省の古城を訪れるのは私の夢でした。今日、この城の中で足を止め、国のために身を捧げた兵士たちについての物語を聞いて、感動しました。

私はそれらの兵士の恩を永遠に忘れません」

中部クァンチ省の古城 - ảnh 2

昼の日差しが古城に照らしています。今や、古城も静かに佇んでおり、タクハン(Thach Han)川も静かに流れており、クァンチ省の住民も喉やかな生活を送っています。ふと、どこから、著名な作曲家チャンホァン(Tran Hoan)さんのメロディーが聞こえてきます。

「古城の激しい歳月は過ぎ去ったが

私の心の戦闘的な炎は永遠に燃えているかしら」

音楽、「愛するクァンチ」のメロディー

 

 

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