ベトナム中部の故都フエ市は数千年の歴史を持っています。この地には数多くの歴史文化遺跡が残っており、中でもフエの遺跡群と宮廷雅楽は世界文化遺産として認定を受けています。

現場の音

現在、フエ市には仏教に関するサーフィン文化時代の多くの資料、遺物が保存されています。2012年から、フエの遺跡保存センターはこのかつての宮殿、建造物群保存プロジェクトを立案し、故都フエの遺跡群に関する無形文化財価値研究テーマを行います。2006年から同市では多くの遺跡改修工事が行われており、その投資総額は2０００億ドン、約8億円にのぼっています。

 

トア・ティン・フェ（Thua Thien Hue）省文化スポーツ観光局のファン・ティン・ズン（Phan Tien Dung）局長は次のように語っています。

（テープ）

「文化遺産を保存するのは我が省の発展戦略です。これにより、我々は省内のすべての文化遺産修復作業に集中的に投資しています。そのほか、毎年、フエの文化を紹介するフェスティバルが行われます。遺跡保存活動を効果的に実施するため、この10年、市内にあった１５の大きな工場を郊外に移転させました。さらに、フエ旧市街に住む多くの市民は世界遺産を守るため、自宅を旧市街から移転させました。それは敬服されるべきです」

現場の音

お聞きいただいたメロディーはフエの宮廷雅楽です。2012年フエ市で開催されたフエフェスティバルで、この宮廷雅楽がフォン川に流れる舟で演奏されました。「皇宮の夕べ」をテーマにしたこの雅楽演奏会はフェスティバルで大きな反響を呼びました。2003年にフエの雅楽はユネスコにより世界文化遺産として認定されました。トアーテンフエ省人民委員会のゴー・ホア（NGO HOA）副委員長は次のように語っています

（テープ）

「2003年、フエの宮廷雅楽保存プロジェクトは日本政府の援助を得て、積極的に実施されてきました。ユネスコはベトナムの無形文化財保存プロジェクトを高く評価しています。この宮廷雅楽はベトナム国内だけでなく全世界にも宣伝されるよう希望しています」

ゴー・ホア副委員長はこのように語りました。

毎年、この街で、フエ・フェスティバルが開催されます。それらを通じて、この古い街の文化遺産が多くの国によく知られれるようになることを願っています。