新農村作り目標へ向けた職業訓練

ベトナム共産党の第11回総会の決議は「2020年までにベトナムは工業化現代化国になる。先ず、農村の工業化現代化を実現しなければいけない」と確定しました。その戦略的目標に応えるために、農民への職業訓練の強化が必要となっています。

現在、ベトナムでは農民の人口は73%以上を占めており、これは全国労働者の半分に当たります。しかし、多くの農村部は未だ貧困な状態にあります。そこで、農民への職業訓練は差し迫った要求であり、持続可能な経済発展の目標でもあります。ベトナム政府は2009年から2015年までの期間における農民への職業訓練プロジェクト及び2020年までの方向を採択しました。また、各省庁はこのプロジェクトを展開しています。

農業農村開発省・栽培局のグェン・チ・ゴック局長は次のように語っています。

(テープ)

「現在、農村部に住む労働者はおよそ2千2百万人にのぼっています。ですから、ベトナムは2020年までに工業化現代化国になる目標を達成するために、農村部の労働者のおよそ1100万人に職業訓練を行わなければなりません。」

ゴック局長はこのように語りました。

新農村作り目標へ向けた職業訓練 - ảnh 1
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大規模な生産、高い経済効果をもたらす市場経済発展の傾向の中で、農民への職業訓練は極めて重要なことです。しかし、農民への職業訓練強化の傍ら、農民が大規模な生産に接近する政策をとる必要があると指摘されています。

グェン・ラン・ズン教授は次のように語っています。

(テープ)

「2020年までに、ベトナムは工業化・現代化の国になります。ですから、農作業も変化されなければなりません。大規模な農場を建設しなければなりません。また、それぞれ地方の状況に従って、農民への職業訓練を行なわなければならないと思います。」

ズン教授はこのように語りました。

ところで、農民への職業訓練プロジェクトが実施されて以来この2年、全国ではおよそ80万人の農民が職業訓練を受けました。そのなかの、46%の人は農業に従事していますが、残りは非農業の職業に従事しています。多くの労働者は、新技術を生産に導入した結果で、収入のアップ、貧困解消に寄与してきました。これまでの職業訓練コースは農民の知識向上に寄与するだけでなく、貧困解消につながっています。北部ビン・フク(VinhPhuc)省ビン・ツオン(VinhTuong)村に住むグェン・チョン・タンさんが新技術を乳牛の畜産に導入したお陰で、彼の牛たちは質の高い牛乳を出すようになりました。タンさんは次のように語っています。

(テープ)

「乳牛の飼育には高い知識が必要なのです。乳牛の飼育は普通の牛の飼育のように簡単なことではありません。そこで、私は獣医飼育コースに参加したわけです。」

タンさんはこのように語りました。

現在、多くの地方における、専門的で大規模な農場、野原が形成されるようになりつつあります。2020年までに1100万人の農民への職業訓練プロジェクトが成功すれば、貧富の格差の縮小と農村部の変貌の前提を作り出すことでしょう。

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