首都ハノイタン・スアン(ThanhXuan)区グェン・チャイ(NguyenTrai)通りに住むレ・ディン・ズアットさんの家は簡素でありながもいつも情感にあふれています。かつての戦争に参加して、数多くのチームメイトが血液不足で亡くなったことを目撃した為、チームメイトを救うため自発的に献血していました。ズアットさんは子供達に「お金を持っていても患者を救えるわけではない。しかし、一滴の血液があれば人の命を救うことが出来る」と教えています。
ズアットさん夫婦
ズアットさんは次のように語りました。
(テープ)
「血液で患者を救えるきっかけです。かつて部隊である時に、血液は傷病軍人の救命に必要なものである、平和時代にも血液は患者の救命にも必要だと認識しています。ですから、血液は極めて重要です。血液がないと人間の命は救えない。そのため、私の家族は献血運動に参加して今年が10年目となります。」
ズアットさんはこのように語りました。
ズアットさん家族
居住地の手本となるべき党員であるため、献血運動が発動される前に、ズアットさんの家では家族会議を開き、だれが献血し、だれが他の人々に献血運動への参加を呼びかけるかなどについて話し合います。この10年間、献血と献血運動はズアットさん一家にとって馴染の行いとなっています。彼の知り合いはズアットさんの家庭に「複数回の献血家庭」という称号を与えました。彼の小さな手帳には家族のメンバーの献血回数が明確にされています。2000年以来、ズアットさん家族の彼自身と奥さん及び2人の子供が合計45回にわたり、献血しました。ズアットさんの話によりますと、人々に献血運動への参加を呼びかけるため、現地地域住民の家まで宣伝資料を配り、献血の意義について説明し歩いています。しかし、これは簡単なことではありません。反対の意思を示す人もいました。ズアットさんは次のように語りました。
(テープ)
「献血すると健康がよくなりますよ。多くの患者は血液を必要としていることが分かりました。ですから、誰かを助けられるならば、助ける用意があります。健康な方であれば、献血による身体への影響はほとんどありません。さらに、献血は、血液代替と血液検査のチャンスでもあるからです。私は、採血できなくなるまでに献血します。」
ズアットさんはこのように語りました。
ズアットさん
彼は、子供と孫だけでなく、知り合いや近所の人々などのべ162人に献血を働きかけました。これらの人々の中にはハードン(HaDong)区に住むレ・トェット・ロアンさんは次のように語っています。(テープ)
「ズアット夫人のジンさんは高齢者ですが、献血運動に積極的に参加しました。この運動が始まって以来、彼女の家族は積極的に参加しながらも、数多くの人々の献血に働きかけてきました。」
ロアンさんはこのように語りました。
自発的献血運動に対するズアットさん一家の多大な貢献について、中央血液・献血研究院のグンエン・アン・チ院長は次のように語りました。(テープ)
「ズアットさん夫婦は仁愛の心と社会共同体への責任感を持って、献血運動に積極的に参加しました。彼の奥さん、娘、息子は皆献血し、さらに複数にわたって献血しました。ズアットさんは献血できる年齢を超えたため、他の人々に献血を積極的に働きかけています。家族全員が献血運動に参加する姿は素敵な姿です。それを見て、他の人々はさらに信頼し、この献血運動に参加したがることでしょう。」
チ院長はこのように語りました。