製品の競争力向上を目指す知的所有権保護

(VOVWORLD) - グローバル化が進められている現在、製品の付加価値や、利潤、ブランドの威信などを作り出す知的所有権の重要性がますます高まっています。ベトナム企業はこれを認識して、この問題に特別な関心を寄せています。
製品の競争力向上を目指す知的所有権保護 - ảnh 1   ベトナムの多くの商標が世界的にも有名

実際、これまで、ベトナムの多くの有名な製品の知的財産権が外国人商人に侵害されてきました。例えば、南部ベンチェ省のココナッツキャンディ(Keo dua Ben Tre)や、チュングエン(Trung Nguyen)コーヒー、ブオンマトート(Buon Ma Thuot)コーヒー、フークオク(Phu Quoc)魚醤、ファンティエット(Phan Thiet)魚醤などです。

これを発見して、ベトナム企業は自らの財産権を保護するため多くの措置を取りましたが、多大な困難に直面しています。その財産権を取り戻すことができないケースもあります。こうした中、企業にとって、市場拡大と知的所有権保護を両立させることは差し迫った問題となっています。VCCI=ベトナム商工会議所のブ・ティエン・ロック会頭は次のように語りました。

(テープ)

「商標権と意匠権を含む知的財産権保護に対する企業の関心が不適切であることは企業に多大な損害をもたらしています。そのため、輸出を進めながら、商標権と意匠権保護を強化することの重要性は日増しに高まっています。」

ベトナムが多くのFTA=自由貿易協定を交渉・締結している中で、知的所有権保護や、商標権と意匠権を含む産業財産権登録は欠かせないものとなっています。科学技術省所属知的種有権局によりますと、現在、多くの知的所有権保護システムが設定されています。

例えば、意匠の国際登録に関するハーグ協定とマドリッド協定議定書などです。これらは手続きが簡単で、所要時間と費用が節約できるということです。ベトナム知的所有権協会のファム・グエン・スアン・バック副会長兼理事長は、「国際条約に加盟することは、ベトナムの知的所有権保護活動の効果向上を求めている」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「ベトナム企業は、商標権と意匠権を含む知的財産権保護のメリットと重要性に関する認識を深めていく必要があると思います。これは企業の競争力の向上に役立つからです。また、外国企業をはじめ他社の知的財産権を侵害しないように注意しなければなりません。」

世界経済への深くかつ幅広い参入が進められている中で、商標権と意匠権などを含む知的財産権保護は企業の存続・発展を決定する要素の1つといえます。今後、ベトナム企業はこの問題に力を入れていく方針です。

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