この数年間、ベトナムは国内の食糧安全確保、農民の生活水準の向上に大きな成果を収めてきましたが、農村部は人で不足、労働者の収入が低いこと、小規模な農業生産など新しい試練に直面しています。この事態を打開するため、農業の機械化を行う必要があります。
農業の機械化は国の工業化、近代化事業及び新農村作り過程における重要な一部となっています。これまでにベトナム政府は農業機械化対策に関する様々な政策を打ち出てきました。ベトナムの新農村作りを目指す１９の目標の中で、道路、水利システムなどの農村部のインフラ整備に伴い、大規模な『田んぼ』を作り、農業生産に機械を導入するという目標が入っています。政府は農民が銀行から融資を受けて、農業器具を購入する支援を行いました。ベトナム農業農村開発省のブイバボン（Bui Ba Bong）次官は次のように語りました。
（テープ）
「農業発展政策を早期に実施し、農業機械化過程を促進させるため、企業と農民からの支持、支援を得る必要があります。たとえば、数年前、ハノイ郊外のバビ県の機械化の割合は７０％にのぼり、その中で、機械の所有者の多くは農民でした。」
ブイバボン次官はこのように語りました。
「新農村作り事業に共に力を合わせる」という目標を達成するため、国内の多くの企業は科学研究所と協力して、稲作に機械と近代的な技術を導入しました。北部タインホア（Thanh Hoa）省にあるベトナムアメリカ株式会社はこの5年間、ガーデントラクター、田植機、稲刈り機の様々な機械を農業生産に導入しながら、モミの品種改良、農民への稲モミの普及を行いました。これにより、タインホア省にある５つの村では農業の機械化プログラムが試験的に行われており、大きな成果を納めました。タインホア省、トォスァン（Tho Xuan）県、ハインフク（Hanh Phuc）村に住むレ・ドァン・フン（Le Doan Hung）さんは次のように語りました。
（テープ）
「以前、私の地方では田植も稲刈も手作業でしたが現在はベトナムアメリカ株式会社のお陰で、田植機を使用しています。これにより、農民は大変さがなく、人件費も安くなり、米生産高も非常に高いです。我が村の農民たちはとても喜んでいます」
レドァンフンさんの話でした
一方、ベトナムアメリカ株式会社のレバンミン（Le Van Minh）社長は次のように語りました。
（テープ）
「農作業の機械化事業は我が省の５つの村で展開されており、著しい成果を収めています。こうした成果を信じている我々は省内のすべての村でこの農業機械化事業を実施する予定です。今後、我が社は農業機械を引き続き導入し、田畑の現場に機械修理工場を造ります。」
レバンミン社長はこのように語りました。
農業の機械化事業はベトナムの農民にとって目新しいものではありませんが4年前から、国内の多くの地方で大幅に展開されるようになりました。農業の機械化事業は新農村作りプログラムの共通の目標となっています。