ご機嫌、いかがですか、皆さん.
新春がやって来ました。ハノイの気温は10度で寒いですが時々、日差しが差し込んでいます。では早速、お便りをご紹介します。
福岡県の外村文人さんからです「昨年のリクエスト番組で、青森県の町田緑さんからのリクエストでハノイをテーマにした歌、暖かいハノイ、ハノイの秋という歌を聴きました。今度、ベトナムの南部の民謡をリクエストします」とのお便りでした。
外村文人さん、お便り、どうもありがとうございます。
では今日のこの時間はベトナムの南部の民謡をお届けします。
ベトナム南部には広い平野があります。中国雲南省を源流とするメコン川は9本の支流に分れ、南部平野を通り、海に向かいます。この地域から数え切れないほどの民謡が生まれました。
でははじめに「南部の子守歌」(Ru con Nam Bo)をどうぞ。
「秋の風に包まれる
愛しい子よ、お休みなさい
泣かずにお休みなさい
春はやって来るよ
お父さんは帰ってくるよ
泣かずにお休み」
南部は川や水路が多くある地と言われています。この地域の人々は水上生活を送っています。朝早くあるいは夜遅く、民謡のメロディーは川面に響き渡ります。
青い用水路、緑の椰子並み、夕暮れの日差しの下にどこからの歌声が聞こえて来ます。
続いてメコン川面で歌われる民謡、「Ho Dong Thap」をどうぞ
昔から鳥の姿は南部の人々の馴染み深い姿になってきました。
ある詩人は「ほら、小鳥よ、誰があなたを川に渡しただろうか
小鳥よ、遠い所まで飛んでいって
いつの日か、故郷の畑に戻って」
最後に「鳥」(Ly qui phung)をお聞きください
いかがでしたか、皆さん、今日はベトナム南部の民謡をお届けしました。それでは今日のリクエスト音楽はこれで終わります。来週のこの時間をまたお楽しみにごきげんよう。