ヌン族在住の村、伝統的な「手作りカンナ春雨」の製法を守る
(VOVWORLD) -ベトナム北部タイグエン省コンミン村のバオ集落は、手作りカンナ春雨(ミエンゾーン)の産地として知られています。手作りカンナ春雨の製法を守り、発展させる歩みの中で、中心的な役割を担っているのは女性たちです。彼女たちは伝統工芸を継承するだけでなく、家計の改善や村の発展にも大きく貢献しています。
天日干しにされている手作りの春雨 |
バオ集落には約70世帯が暮らし、その95%以上を少数民族ヌン(Nung)族が占めています。集落内には10軒以上の製麺農家があり、その豊かな香りとコシの強さから、バオ集落の春雨は特産品として長年愛用されてきました。
10年間にわたって、この仕事に携わっているハ・ティ・ホアさんは、需要の高まりを受け、タイグエン省内だけでなく、ハノイ、ハイフォン、クアンニン、さらには南部各省など、全国の市場への供給に向けて春雨の生産を拡大していると明らかにし、次のように述べています。
(テープ)
「手作り春雨は我が家の伝統工芸です。家族で10年以上続けています。手作り春雨は機械で出来たものよりも味が良く、衛生的で安心です。煮込んでも形が崩れず、モチモチとした食感がお客様に好評で、毎年売り切れが続いています」
この集落での春雨作りはさかのぼること1960年代から始まったそうです。原料となる食用カンナの栽培から始まり、澱粉の抽出、生地の蒸し上げ、乾燥、裁断まで、すべての工程が丁寧な手作業で行われます。現在、多くの地域で機械化が進んでいますが、バオ集落の女性たちは、手作りならではの風味を大切にするため、あえて従来からの手法を続けています。
年末の需要期には、1日あたり40キロから50キロの乾麺を出荷します。村民のルック・ティ・バンさんは次のように明らかにしています。
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「例年、手作り春雨の売れ行きは安定しています。これまでに600キロから700キロを販売しましたが、旧正月テトに向けてさらに同量を用意しています。春雨作りに従事してから我が家の収入が増え、伝統工芸村として認定されたことで、販売もよりスムーズになりました」
現在、バオ集落は手作り春雨の伝統工芸村として認定されています。春雨作り生産組合の設立により、地元の女性労働者の雇用も創出されています。村の貧困率は10%以下に低下し、生活水準は着実に向上しています。
バオ集落のロク・ヴァン・トゥアン村長は次のように述べています。
(テープ)
「以前は生活が非常に厳しく、年末になっても収入がありませんでした。しかし現在は、春雨作りのおかげで生活が安定し、家を建て替えたり、春雨生産工場を整備したりする世帯が増えています」
手作り春雨は、バオ集落の村民たちに安定した暮らしと、故郷の伝統工芸を維持、発展することで誇りをももたらしています。