ベトナム南西海域で軍と住民が迎えるテト

(VOVWORLD) -旧正月テトを前にしたこの数日間、各地では、遠く故郷を離れて暮らしていた人々が、一年の生活を終え、家族とともにテトを迎えるため、足早に帰郷しています。
ベトナム南西海域で軍と住民が迎えるテト - ảnh 1

その一方で、ベトナム南西部の島々では、多くの兵士たちが家族への思いを胸に秘めながら、祖国の海域の平和を守る任務に就いています。家庭のぬくもりこそ欠けているものの、戦士たちはテトの準備を共に進める中で、住民からの深い愛情や、戦友同士の支え合いによって心を温めています。 

バインチュンを包むためのゾンと呼ばれる緑の葉は、四角く丁寧に切りそろえられ、きれいに並べられています。細く裂かれた竹ひもも、もち米、緑豆、豚肉のそばに整然と用意されています。普段は祖国の海と空域を守るため、銃を握り重労働に慣れた兵士たちの手も、バインチュンを包む時には驚くほど器用に動きます。

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バインチュン作りは、海軍第5管区第551連隊・レーダー基地600の兵士たちにとって、テトを迎えるための大切な準備の一つです。同基地は、アンザン省キエンハイ特別区ナムズー島の中で最も高い地点、海抜約300メートルの場所に位置しており、本土のラックザー市からおよそ100キロ離れています。

このテト休暇中、多くの兵士たちは特別な任務のため帰省することができません。南西諸島で8年にわたりテトを迎えてきたチャン・フー・トアン大尉は、次のように語っています。

(テープ)

「バインチュン作りは、ベトナムの伝統文化の一つです。テトにバインチュンを作ることは、南西諸島海域で任務に就く幹部や戦士たちならではの、独自の文化とも言えます。私たちは常に任務を遂行する準備ができています。祖国の海洋と島嶼の主権を断固として守り抜くことは、兵士にとって極めて神聖な使命なのです」 

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毎年、地元の女性たちや青年団員も参加し、兵士たちと共にバインチュン作りを行っています。アンソン幼稚園のグエン・ティ・タオ園長は、次のように話しました。

(テープ)

「私たちは兵士の皆さんと協力し、共にバインチュン作りを行いました。また、伝統的な民俗遊びを楽しみながら交流を深めました。地方政府や各機関、団体からの温かい支援のおかげで、島で迎えるテトはとても穏やかで、温もりと豊かさに満ちています」 

トーチュ島で迎えるテトには、バインチュンだけでなく、ハノイで最も歴史があり名高い桃の産地、ニャッタン村の桃の花も届けられました。トーチュ島はトーチャウ特区に属し、本土から約200キロ、ハノイからは数千キロ離れた島です。本土から届いたこの特別な贈り物に、第5海軍管区第551連隊・レーダー基地610の将兵たちは喜びと感動に包まれながら、春を迎えるための飾り付けを始めました。

レ・チー・リン軍曹は、次のように語っています。

(テープ) 

「島でテトを迎えるのは今回が初めてです。地元や各級機関の支援のおかげで、とても楽しい雰囲気の中で過ごしています。家族が恋しくなることもありますが、任務のために頑張っています。テトを迎えるにあたり、家族や両親がいつも健康であることを願っています」

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部隊内でのテト準備に加え、レーダー基地610では、特区に住む貧しい農家や生活困窮世帯への贈り物を届ける支援活動も実施しました。これは、兵士たちの励ましと温かな思いが込められたもので、住民がより充実したテトを迎えられるよう力を添えるものです。

一年を通して風や波の厳しい南西海域の海と島々に届くテトには、素朴で温かな軍民の絆があふれています。天地が新たな季節へと移ろうこの時、兵士一人ひとりはより強い意志を胸に、祖国の一寸一土を守るという神聖な任務を、揺るぎなく、力強く果たしています。

 

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