スタートアップ職業村

(VOVWORLD) -ベトナム北部にあるバクニン省のドンキー村は、伝統的な木工製品、特に家具の村として有名です。国内だけではなく、外国でも知られています。
スタートアップ職業村    - ảnh 1

この村の木工業が最も盛んだったのは、1988年から2012年までの間です。そこで生産規模の拡大と輸出の促進を目指して、ドンキー村木工協会は「ドンキー・スタートアップ職業村」という計画を立ち上げました。村全体で起業、事業を起こすという考えです。現在、およそ50ヘクタールに及ぶ工業団地が建設されています。これは輸出市場の開拓と国内でのシェアの維持に貢献すると期待されています。ドンキー村木工協会会長の話です。

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「私たちは、ベトナムで初めてとなるスタートアップ職業村計画を進めています。その内容も評価されています。この工業団地は、住宅地から離れているので、住環境への心配がありません。雇用の創出から住民の生活の質の向上にもつながります。」

昨年、ドンキー村の木工製品の輸出額は、日本円でおよそ44億円に達しました。そのうち、中国向けは日本円でおよそ10億円でした。しかし、その輸出はまだまだ伸びるとされています。ドンキー村にある木工会社社長の話です。

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「これまでには、資金不足や製品が売れないなどいろいろ大変な状況がありました。でも、この職業は続けていきたいと思ってがんばってきました。うちの会社は、ベトナム文化の独自性をいかした木工製品の生産を行っています。主に、日本や韓国、台湾に輸出しています。」

現在、ドンキー村では、木工業に携わる企業は2000社を超えています。ドンキー村の木工製品は、デザインと種類が豊富で、広く愛用されています。ドンキー職業村協会、副会長の話です。

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「この数年間、村の製品は中国に大量に輸出されています。机や椅子、ベッド、タンスなどが多いですね。熟練した技を持つ職人も多くいます。特に木彫りに優れています。スタートアップ職業村が、早く実現するよう願っています。」

村全体での起業を目指す「スタートアップ職業村」は、伝統的職業村としての文化を守るだけではなく、持続可能な発展を考えていく上で、非常に重要なものとなりそうです。

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