(VOVWORLD) -バウチュック村の陶器生産業は、文化スポーツ観光省から、国家の無形文化遺産として認定されました。この村の陶器は手作業で生産されています。
バウチュック(BauTruc)陶器村はニントアン省ニンフォック県フォックザン町に位置しており、国内で有名な陶器職業の村の一つとなっています。バウチュック村の陶器生産業は、文化スポーツ観光省から、国家の無形文化遺産として認定されました。この村の陶器は手作業で生産されています。
資料によりますと、バウチュック陶器村の創始者は、ポッロンチャンさんです。約1千年前に、バウチュック村出身のポッロンチャンさんは朝廷の官吏就任の要請を断ってから、この村に戻って、村人の女性たちに、陶器の製造方法を教えたそうです。
バウチュック村の陶器づくりでは、ろくろは使わずに、職人が土の成形をしながらくるくると回します。村の職人の話です。
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「素材に使う土は、小さい製品の場合、砂と田んぼの土を2対3の割合、また、大きな製品の場合、5対7の割合で混ぜ合わせて、乾燥し、細かくしたものに、水を加えて一日寝かせよく練ったものを使います。しなやかな手の動きによって、土のかたまりが徐々に柔らかく滑らかになって形づくられていきます。手の平や指先を使い、時々、土を足しながら成形していきます。ろくろを使わずに、陶器製品の成形をして、乾燥させた後、焼きあげます。全ての工程が手作業で行われるので、同じ製品はありません」
バウチュック村の陶器はデザインが、主に河川や、植物などです。また。表面には釉薬が付着されないので、バウチュック村の陶器は黄褐色、赤褐色、黒褐色、茶褐色など様々な色があります。他の村人の話です。
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「加熱工程も従来の方法で行われます。窯も要らず、薪や、藁などで焼きます。以前は壺、茶碗、洗面器、鍋なども日常用品でしたが、2000年以降では、主に飾り物になっています。」
バウチュック村の行政当局は常に村の伝統的職業の保存、発展に配慮しています。ニントアン省文化スポーツ観光局のホ・シ・ソン副局長は次のように明らかにしています。
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「ユネスコがバウチュック村の陶器製造業を人類の無形文化遺産として認定するために、私たちは関連書類を作成しています。また、伝統的職業の保存計画を立案しました。これに基づき、ベテラン職人から若い職人に陶器製造業を伝える活動を維持することや、陶器製品のPRを促すことになります。」
バウチュック陶器村は、東南アジア地域における最も古い陶器村として存在しています。現在、バウチュック村では約500世帯が暮らしていますが、その内の9割以上は陶器製造業に従事しています。