ハーザン省におけるコミュニティ・ベースド・ツーリズム
(VOVWORLD) -北部山間部ハーザン省における地元民主体のコミュニティ・ベースド・ツーリズムは、観光客に飲食の体験を提供するだけでなく、地元の伝統的文化や美しい自然風景の体験をもたらしています。
ドンバン町に住む少数民族モン族であるバン・ティ・ムアさんは、「H’Mongホームステイ」のオーナーでもあります。彼女は、2017年にコミュニティ・ベースド・ツーリズムを始めました。
(テープ)
「当初、ホームステイと言っても、我が家は観光活動向けの何も整備されていませんでした。英語も全くわかりませんでした。外国人観光客と話し合う時に、グーグルに頼りました。その後、だんだん少しずつ英語が分かるようになり、ホームステイに設備を揃えたんですよ。」
この数年間、ハーザン省を訪れる国内外の観光客は着々と増加しています。2019年半ばだけで、ハーザン省は、延べ66万人の観光客を迎えました。そのうち、8万8千人が外国人観光客です。観光客の需要に十分に応えるために、コミュニティ・ベースド・ツーリズムは集中的に発展されています。現在、同省には、366箇所のホームステイが活動しています。これらの施設に宿泊する観光客は、郷土料理を味わうだけでなく、現地住民の伝統的踊りや民謡などを楽しむことが出来ます。ハーザン省の行政当局は、観光活動に従事する人材の育成、観光ガイドの質的向上を目指しています。
ハーザン省文化スポーツ観光局のグエン・ホン・ハイ局長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「2019年中に、ハーザン省は観光活動に従事する農民を対象に英語の教室を行いました。また、観光ガイドも専門的に育成されてきました。同時に、私たちは、コミュニティ・ベースド・ツーリズムに青年たちの参加を働きかけています。」
世界各国に現地のコミュニティ・ベースド・ツーリズムを紹介する為、観光用のウエブサイトにホームステイの広告を掲載しています。この地を訪れる観光客は現地住民が詳しく説明しています。彼らは農民たちですが、ハーザン省における観光の持続可能な発展に寄与しています。