ベトナム中部にあるビンディン省の指導委員会は、新しい農村作りに関する国のプログラムを積極的に展開しています。農村作りに関するPR活動を精力的に行った結果、このプログラムは住民の支持を得ています。
ビンディン省では、4つの村が2011年から2020年まで新農村作りを試験的に行う地域として選ばれました。また、2015年までに26の村が、2020年までには65の村が、新農村作りプログラムの基準に達するよう取り組んでいます。
各地域で新農村作りの様子を感じられるビンディン省ですが、フーミー県の村では、道路がコンクリートで舗装されています。多くの住民が道路建設と拡張のために、それぞれの土地を自発的に提供しました。その一人であるダン・バン・クアンさんは次のように話しました。
(テープ)
「立派で綺麗な道路のために、うちだけでなく、他の住民にも土地の提供を働きかけました。」
他の村に住む数百世帯も、インフラ整備へ向けた土地や人手を提供しました。
フーミー県農業農村開発室のゴ・ディン・バ副室長は次のように話しています。
(テープ)
「新農村作りに関する国の目標プログラムは、住民の支持を得ています。このため、これまでに多くの世帯が、土地や人手、資金などを提供してくれました。」
山間部のビンタイン県では、2012年中に、およそ22キロに及ぶ道路が建設されました。ビンタイン県人民委員会のレ・バン・ダウ副委員長は次のように話しています。
(テープ)
「通常、道路建設で最も難しいのは建設用地の買収です。しかし、ビンタイン県の新農村作りプログラムのPR活動がうまくいったお陰で、用地の立ち退き作業は順調にいきました。住民が、道路建設のために、土地を提供してくれたのです。」
ビンディン省における新農村作りプログラムは、その地域に新たな活気をもたらしていると言えます。農村部のインフラが段階的に整備され、道路や水道、学校、診療所などが建設されるようになりました。また、作物の栽培や畜産など農業生産活動に関する農家の考え方ややり方が刷新されつつあります。最新の技術や効率のよい種子が積極的に活用されるようになりました。
今後も、ビンディン省は、生産の拡大や転作による農業の発展を、引き続き、促進していくとみられます。