ベトナム職業村の真髄が集まるハノイ市

(VOVWORLD) -現在、ベトナム全国では、約50種類の職業村5400箇所あまりが活動しています。その中の3分の1に当たる約1350の職業村はハノイ市近郊にあります。
ベトナム職業村の真髄が集まるハノイ市 - ảnh 1   ハノイ市郊外の菅笠「ノンラー」

ハノイにある職業村は、主に漆、陶磁器の生産、貴金属細工、刺繍、竹細工、大工、石彫り、観賞用植物の栽培などに関わっています。ベトナム民間文芸協会のド・ティ・ハオ副会長は次のように語っています。

(テープ)

「ハノイ市は、ベトナム国内で職業村が最も多く集まる場所です。また、ここには、多くの優れた職人がいます。特に、ハノイは、手工芸品作りのメリットがあります。」

これまでに、ハノイ市にあるグーサ銅鋳造村や、ディンコン銀細工村、フービン竹細工職業村、タックサ竹製蝶々生産村、チュオン菅笠「ノンラー」、ダオチュック水上人形村、クアットドン刺繍村などが全国でも広く知られています。これらの伝統的手工業村の商品は、多種多様で、質的にも優れているので、国内外の消費者に愛用されています。

ハノイ市商工局のダム・ティエン・タン副局長は次のように語っています。

(テープ)

「現在、ハノイ市の生産高は、約10億ドルに達しています。また、輸出額も約2億ドルを超えています。ハノイ市行政当局は、職業村の保存と発展を目指して、伝統的職業の育成、生産技術の移転、環境保全、伝統的職業村におけるインフラの整備などを促しています。」

ハノイ市は、2020年までの職業村の発展計画、及び、2030年までの方向を採択しました。これに基づき、職業村と観光を結びつける17件のプロジェクト、長期的に保存される必要がある17箇所の職業村、文化遺産の保存と発揮を集中的に行われる必要がある7箇所の職業村が提示されています。

ハノイ市は、2030年までに、約100万人の農村労働者に安定した仕事を斡旋できる1500箇所の職業村を形成する方針です。

ベトナム職業村の真髄が集まるハノイ市 - ảnh 2     バンフック村のシルク

ベトナム職業協会は、ハノイ市郊外バッチャン陶器村において「ベトナム職業村の真髄」プロジェクト を実現しています。このプロジェクトの実施は、ベトナム職業村の芸術真髄の保管、保存、PRを目指すことです。

ベトナム職業協会のハ・テォ・ビン副会長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「このプロジェクトは、1年間にわたり実施されていますが、1029年末に終了さえる予定です。これに基づき、約15~20の職業村を代表するコーナーが開設され、ベトナムの美術手工芸品を紹介する予定です。このモデルが成功すれば、ハノイ市にある他の職業村でも拡大させる計画です。」

ハノイ市は、手工製品に強みがある一方、長年の歴史、文化を誇っています。また、ハノイにある伝統的職業村は、独特な祭り、美しい自然風景に恵まれ、観光の発展に大きく貢献しています。

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