不毛な土地にライチ栽培、巨額の収益を得る

(VOVWORLD) -VietGAP=ベトナム安全農産物生産基準を導入したお陰で、質の高いライチを収穫する一方、高い価格で販売しています。
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中部高原地帯テイグエン地方におけるコーヒーやコショウ、ゴムなどの工業用樹木の栽培は、気候変動の影響で成長できなくなり、その上、販売価格も常に不安定の状態に直面したため、現地住民たちは、農業用樹木の栽培へシフトせざるを得ませんでした。

多くの人は、元々北部の土壌に適したライチを地元の不毛な土地に栽培することにを成功しました。

ダクラク(Dak Lak)省エアカル(Ea Kar)県エアサル(Ea Sar)村に住むレ・バン・ミンさんが、かつて4ヘクタールの土地にコーヒー、コショウを栽培していましたが、コショウの木は気候変動の影響で大量に枯れました。また、コーヒーの豆は、販売価格が不安定で、収益が低かったため、この8年間、コーヒーとコショウの栽培面積にライチを栽培することにしました。さらに、彼は、VietGAP=ベトナム安全農産物生産基準を導入したお陰で、質の高いライチを収穫する一方、高い価格で販売しています。1ヘクタールにあたり、およそ15トンのライチを収穫し、また、1キロに当たり約4万ドン、190円程で販売できます。毎年、およそ5億ないし6億ドン、約238万円∼285万円の収益を得ています。この年収は、コーヒーの木を栽培するよりも、十倍以上の高いようです。

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ミンさんの話です。

(テープ)

「このライチ園の収穫量は、大豊作の時には、50トンを超えることもあったよ。人々に安全かつ質の高いライチを提供する目的で、ベトナム安全農産物生産基準を導入したのです。」

一方、タインビン農業サービス協同生産組合のグエン・バン・ビン会長は、「我が協同生産組合は、今後のライチの輸出活動を目指して、組合員に対し、ベトナムと世界の安全農産物生産基準に従ってライチの栽培を勧めている」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「当初は、国内市場にライチを出荷するつもりです。その次に、外国に輸出する方針です。その目標を実現するためには、食品の安全と品質を確保しなければなりません。」

エアカル県農業農村開発室のホ・タン・ク室長によりますと、現在、現地にある4000ヘクタールに及ぶ土地が工業用樹木から果樹園に代わりました。その内、ライチの栽培面積はおよそ1000ヘクタールに達していますが、向こう5年間で、3000ヘクタールに拡張される方針です。中部テイグエン地方の気候は、北部と違いますので、ライチの収穫期は、北部のライチの旬の時期より1ヶ月も早いです。ですから、テイグエン地方のライチの売れ行きがよくなるでしょう。クさんは次のように語っています。

(テープ)

「工業用樹木を果樹の栽培に効果的かつ持続的に転換する傍ら、ライチの持続可能な生産と消費を図ることも重要です。そこで、私たちは、農民、協同生産組合と加工企業を結びつける方針です。」

テイグエン地方に栽培されているライチは、現地住民に経済的高い価値をもたらすことでしょう。

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