気候変動に対する南部メコンデルタ地域の住民


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この数年間、気候変動は南部メコンデルタ地域の住民の生産活動と生活に悪影響をもたらしています。そこで、気候変動に適宜に対応できる方策の模索は重要な課題となっています。

現在、南部メコンデルタ地域では、気候変動の影響により、干ばつと塩害が深刻に発生しています。最も効果的な対策と見なされているのは樹木構造の転換ということです。同時に、稲作への先進的科学技術を導入することです。南部メコンデルタ地域における今年の稲の夏秋に、およそ167万ヘクタールの稲が栽培される予定です。しかし、干ばつと塩害が続いている背景の中で、農民たちは様々な対応策を考慮しています。国立農業奨励センターのマイ・タイン・フン博士は次のように明らかにしています。

(テープ)

「まずは、渇水時の水資源配分の均衡を確保するためには、樹木と畜産を調整させることです。これに基づいて、農民に水不足時期の春夏期の田植えを行わないよう勧告します。塩害の影響を受けなかった田畑だけ田植えをします。海岸から本土まで約80キロ離れる所は、降雨の時期を待たなければなりません。」

他方、先ごろ、バクリエウ省ドンハイ県アンフック村に住む農民たちは、カントー大学の協力を得て、有機性廃棄物の処理方法を成功させました。このモデルは、環境保護に寄与するとともに、農業生産の需要に応えると評されています。カントー大学の学生グェン・バン・ヒエウさんは次のように明らかにしています。

(テープ)

「私たちは、農民たちに有機性廃棄物と無機性廃棄物の違いを教えました。無機性廃棄物はゴミ容器に入れます。また、有機性廃棄物を燃やして、埋立地に埋めて、肥料にします。これまでに、30の世帯と1つ小学校がこのモデルを適用してきました。」

ベトナムの気候変動シナリオによりますと、21世紀末までに、南部メコンデルタ地域の平均気温は1度から3度に増加し、海面水位の上昇は66センチから約99センチになる可能性があります。海面水位が1メートル上昇すると、39%の南部メコンデルタ地域は浸水されると予測されています。そこで、気候変動対応に向けた責任の向上と対応策の適用は現地住民の生活と農業生産への悪影響の最小限に寄与することです。

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