螺鈿細工のチュエン・ミー職業村

(VOVWORLD) -螺鈿に用いられる材料は、ヤコウガイや、シロチョウガイ、クロチョウガイ、アワビ、アコヤガイなどですが、国内だけでなく、中国や、タイ、シンガポール、インドネシアなどから輸入されています。その一方で、この地は、貝殻を加工して、多くの地方に提供する場所でもあります。
螺鈿細工のチュエン・ミー職業村 - ảnh 1  チュオンゴー村の中心地にある池

ハノイ郊外フースエン(Phu Xuyen)県チュエン・ミー(Chuyen My)町は、ベトナム北部における有名な螺鈿細工職業村として知られています。町にある7つの村は、いずれも螺鈿細工に従事しています。その中でも、この職業の創始者の出身地である螺鈿チュオンゴー職業村は1000年以上の歴史を誇っています。

現在、チュオンゴー村の神社は、李王朝時代の1009年~1225年期の将軍であり、螺鈿職の元祖でもあるチュオン・コン・タインを祀っています。チュオンゴー村の螺鈿製品は、精細な技法が施されています。

村の螺鈿職人の話です。

(テープ)

「7つの螺鈿職業村の内、チュオンゴー村だけは、美しさの秘訣があります。他の所から来た多くの人はこの村でその技を学びましたが、手先は、村人ほど器用ではありません。螺鈿製品に詳しい人なら、螺鈿製品を見るだけでも、チュオンゴー村の出身者しか造れないものであるかどうかがすぐ分かります。なぜなら、チュオンゴー村の職人が作った螺鈿製品は他の螺鈿職業村と比べ、貝殻の持つ美しさをそのまま生かして、細かい繊細な模様を巧みに表現することができるからです。」

螺鈿細工のチュエン・ミー職業村 - ảnh 2

ところで、螺鈿に用いられる材料は、ヤコウガイや、シロチョウガイ、クロチョウガイ、アワビ、アコヤガイなどですが、国内だけでなく、中国や、タイ、シンガポール、インドネシアなどから輸入されています。その一方で、この地は、貝殻を加工して、多くの地方に提供する場所でもあります。他の螺鈿職人の話です。

(テープ)

「現在、ここには約20人のベテラン螺鈿職人がいます。螺鈿細工は殆どの製造工程が手作業で行われるので、手先の器用さと、創造力が求められます。

貝殻を一枚一枚を切り抜き、荒砥などで虹色に輝く美しい部分を薄く磨き上げます。次に、それらのものを文様に切り、木地や漆地の彫刻された表面に貼り付けたり、はめ込んで装飾します。」

チュエン・ミー町を訪れると、全ての細工職業村を結ぶ道路沿いには、各種螺鈿製品の販売店が一杯並んでいます。螺鈿の材料だけを販売する店もあれば、螺鈿絵、木製品などの販売店もあります。

チュオンゴー村のもう一人の職人の話です。

(テープ)

「昔から、我が村には多くの優れた職人がいます。彼らは、全国各地だけでなく、外国に行って、螺鈿細工の技を教えましたよ。」

地元の青年たちは、ベテラン職人から螺鈿の製造方法を勉強した後、この伝統的職業で生計を立てます。さらに、若い螺鈿職人たちは、情報技術を応用して、螺鈿製品に伝統的な美しさと現代的な美しさを組み合わせます。こうした製品は、消費者のニーズに応えるようになっています。

チュイェンミー町の螺鈿製品はイギリス、ロシア、アメリカ、オランダ、日本、中国、シンガポールなどの各国の市場にも出荷されるようになっています。

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