ベトナムの新農村作りプログラムは、3年前に始まりました。これまでに、5000あまりの農村作りのモデルができました。これによって、ベトナムの農業生産高は30%増となりました。特に、北部のホン川デルタ地域と南部のメコンデルタ地域で実施されている「農業の機械化」と「大規模な田んぼ作り」は大きな成果を収めています。新農村作りプログラムの目標を達成した地方は、ハノイ市、ハイフォン市、クアンニン省、バクニン省、バクザン省、ラオカイ省、イエンバイ省、フンイエン省などです。新農村作り運動は全国に広がっていて、政府関係者から生産者にいたるまで、幅広い支持を得ています。北部のビンフオック省では、多くの家庭が村の道路建設に必要な土地を提供しました。ベトナムの農村は大きな変貌を見せています。新農村作りプログラム国家指導委員会のホースアンフン顧問は、次のように話しました。
(テープ)
「政府の方針が正しく、国民がその内容を100%理解しなければ、成功はあり得ません。ベトナムの新農村作り運動は、まだ3年ですが、著しい成果を収めました。」
新農村作りプログラムが掲げた19の目標の中で“農村開発”という目標は最も重要なものです。指導委員会の報告書によりますと、3年間でこの目標を達成した村の割合は68%にのぼっています。指導委員会のカオドクファット副委員長は次のように話しています。
(テープ)
「新農村作りプログラムを実施する過程の中で、まだいくつかの問題が残っています。例えば、各地方の農村開発とコンサルティング能力がまだまだです。しかし、1万もの村で農村開発を企画するのは簡単ではありません。今年も政府は、各地方が新農村作りプログラムをより効果的に実施できるように、引き続き支援していきます。」
新農村作りプログラム国会指導委員会が重要視しているのが、それぞれの地方に見合うように目標の内容を調整するというものです。
これまでは、平野であれ山岳地帯であれ、地理的条件に関係なく、一律で目標が決められていました。今後は、各地方の現状をふまえ、科学的観点から、農業の近代化を促進する目標を掲げます。