APEC2017:ボゴール目標遂行とベトナムの役割

(VOVWORLD) -  ボゴール目標設定は、APEC=アジア太平洋経済協力の歴史の重要な節目と見られています。このおよそ20年間、APECは貿易・投資自由化で、印 象的な成果を収めてきましたが、グローバル化と保護貿易主義が進められている現在、ボゴール目標達成のためにはAPEC加盟諸国の決意と努力が求められて います。

APECは1994年、インドネシアのボゴールで開かれた首脳会議で、「先進国・地域は2010年までに、途上国・地域は2020年までに、貿易・投資を自由化する」との宣言を採択しました。これは、APECの2020年までの目標となり、APECを世界トップの貿易・投資自由圏にするものです。

APEC2017:ボゴール目標遂行とベトナムの役割 - ảnh 1      ボゴール目標実施に関する決意を固めるAPEC

 印象的な貿易自由化

このおよそ20年間、APECの貿易自由化プロセスは迅速に発展しています。APECが2016年に発表したこの目標の実施に関する中期報告によりますと、地域内の貿易自由化は、ボゴール宣言が発表された時点を遥かに超えています。

貿易・投資自由化と円滑化のための努力により、APECは能動的に発展し、世界の繁栄や、雇用創出、貧困解消などに重要な貢献をする地域となっています。ベトナムのAPEC研究センターのチャン・ビェト・タイセンター長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「税関・行政に関する多くの障壁が撤廃され、多くの基準が向上・一本化されてきました。また、多くの技術協力プログラムが実施され、経済統合と連携の強化に役立っています。さらに、サプライチェーンと生産チェーンが形成され、企業間の連結に貢献しています。」

APECの広範かつ深い貿易自由化は、FTA=自由貿易協定とRTA=地域間貿易協定の数の増加にも表われています。言い換えれば、APECは多くの貿易協定の誕生のきっかけとなっています。

この20年間に締結されてきたFTAとRTAの数は1996年の22件からから2016に152件に増えました。また、APECは経済統合と開発に関する複数の構想が提案・実施される地域でもあります。

特に、加盟諸国の指導者らは頻繁に対話を行い、地域内の政治安定と繁栄に寄与してきました。これらの動きからみれば、ボゴール目標はAPECにインスピレーションを与えるものといえます。

ボゴール目標実施を加速させるAPEC

しかし、世界経済状況が迅速に変化している現在、加盟諸国はこの目標の実施過程において、多くの試練に直面しています。こうした中、ボゴール目標実施を加速させることはAPEC2017の議事日程の重要な内容と定められています。

そして、ベトナムは、APEC2017の主催国として、加盟諸国とともに、問題解決や、連携強化などのために力を入れています。オーストラリアのAPEC研究センターのケン・ワッラー元センター長は次のように述べています。

(テープ)

「ベトナムは主催国としての役割を立派に果たしているといえます。私たちは有意義な討論を行いました。また、議事日程や、議題、優先課題はすべて、加盟諸国の共通の関心事です。つまり、主催国ベトナムは成功しています。」

「新しい原動力を作り、共通の未来を培う」というAPEC2017のテーマは4つの優先課題の実施により具体化されています。中でも、包摂的成長という問題は加盟諸国の特別な注目を集めています。これに関し、太平洋経済協力会議のドン・キャンベル議長は次のように述べています。

(テープ)

「成長を包摂的という立場から見る必要があります。21世紀における成長の持続性を確保する必要がありますが、気候変動や、環境、国民の健康などに関心を寄せなければなりません。将来は予断し難いですが、中国や、ベトナム、インドネシアの迅速な成長から見れば、今後2、30年間もAPECは引き続き迅速に発展していくと信じています。」

ボゴール目標遂行のためには、加盟諸国の指導部の決意や、企業と国民の信頼・努力などが求められていますが、APECベトナム2017はその決意や、信頼、努力の強化に寄与しています。

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