アセアン加盟諸国へのベトナム輸出

AECアセアン経済共同体の構築に取り組んでいるアセアン加盟諸国にとって、2014年と2015年は非常に重要な意義を持っています。また、これはベトナム経済競争力の向上に向けて、AECの利益と潜在力を活用する重要な時期です。

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この10年、ベトナムとアセアンとの取引総額は2003年の90億ドルから2013年におよそ400億ドルにのぼりました。特に、近年、アセアンはベトナムの最大の輸出先の一つになってきました。具体的には2013年、アセアンはアメリカとEUに次いで、アセアンの3番目の輸出先となりました。今年始めからの3ヶ月間におけるアセアンへのベトナムの輸出額は47億ドルに達し、昨年同期と比べて6,4%増となりました。

ベトナムとアセアンとの優遇税率により、今後、アセアンへのベトナムの輸出が増加することが予測されています。ベトナム商工省所属アジア太平洋担当局のファム・ティ・ホン・タイン副局長は「各企業は電話機とその部品、コンピュータ、電子製品と部品、車両、機械設備、鉄鋼、米などをアセアン諸国への輸出を強化する必要がある。これと同時に、ラオス、カンボジア、ミャンマー市場におけるベトナムの競争力を活用する必要がある」と述べました。

一方、商工省のドゥ・タン・ハイ次官は「アセアン経済共同体が2015年に構築されてから、アセアンは競争力が高い経済圏となる。ベトナム企業はアセアン経済共同体からの利点を活用できれば、アセアン加盟諸国だけでなく、中国、韓国、日本、インド、オーストラリア、ニュージーランドなどアセアンと自由貿易協定を締結した各国との取引活動を強化することができる」と明らかにしました。

また、商工省所属輸出入局のチャン・タイン・ハイ副局長は「EACが構築されてから、ベトナム企業はアセアン加盟諸国へ輸出することは国内で商品を販売するのと同じように簡単になった。そのため、ベトナム企業は輸出用品の品質と競争力の向上に絶え間なく取り組む必要がある」と述べ、次のように語りました。

(テープ)

「税率は引き下げられましたが、原産地規則などを遵守しなければなりません。つまり、優遇税率の対象となるため、製品の含有量の少なくとも40%はアセアン加盟諸国で生産されなければなりません。その他、反ダンピング、反保護主義などの貿易障壁にも配慮しなければなりません。」

一方、ハノイ国家大学の経済政策研究所のグェン・ドゥク・タイン博士は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムはこれらのチャンスを見逃さないように、経済改革と企業の競争力の向上を促進しなければなりません。」

AECは幅広い範囲の経済圏です。ベトナム企業がアセアン加盟諸国への輸出を促進すると共に、AECが作り出す機会を活用するのはベトナムの経済競争力の向上に寄与することでしょう。


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