ベトナムとキューバとの関係

(VOVWORLD) -ミゲル・ディアス=カネル キューバ共産党第一書記・国家主席夫妻の招きに応じて、トー・ラム党書記長・国家主席夫妻は9月25日∼27日にかけて、国賓としてキューバを訪問しています。
この訪問はトー・ラム党書記長・国家主席が就任して以来、最初の訪問先の一つであり、両国が2025年に外交関係樹立65周年記念を控えて行われたものです。
ベトナム・キューバ関係は時代のシンボルである
キューバは、1960年12月にベトナムと外交関係を樹立した西半球における最初の国となっています。過去およそ65年間にわたり、両国間の従来からの団結、包括的な協力関係は多くの分野において絶え間なく強化、発展されてきました。かつての1960年代と1970年代に、キューバは、世界各国に先駆けて、ベトナムの民族独立を勝ち取るための闘争を支持しており、ベトナムに多大な支援を行ってきました。その一方で、ベトナムは、常に、両党、両国の団結、緊密な関係を積極的に強化するとともに、双方の包括的な協力関係の効率性の向上に精力的に取り組んでいます。両国の指導者は、ベトナムとキューバとの関係が「時代のシンボル」であると幾つども確認しています。
ごく最近の例で言えば、新型コロナウイルス感染症が流行している期間中、ベトナムとキューバは常に協力し、助け合ってきました。ベトナムはキューバに感染症予防対策向けの複数の医薬品、及び必需品を送りました。逆に、キューバは、ベトナムに、ハイテク生産ラインで生産された多くの種類の医薬品と数百万人分のワクチンなどを送ったとのことです。
経済の面について、長年にわたり、ベトナムはキューバの経済開放路線の中で重要な相手国として位置付けられています。ベトナムは、キューバにとってアジア地域で最大外国投資家であり、第2位の貿易相手国でもあります。
キューバはベトナムとの間で、ラテンアメリカ地域以外での唯一の特恵貿易協定を締結しました。これにより、両国の製品がそれぞれの市場に進出できるようになっています。その他、双方は、中期経済アジェンダを締結し、政府合同委員会の活動を展開し、政治や法律などの分野においても知見の共有を強化しています。
ベトナムとキューバとの関係 - ảnh 1

在ベトナムキューバ大使館のオーランド・ニコラス・エルナンデス・ギレン大使は次のように明らかしました。

(テープ)
「両国が互いに補い合う強みが我が国の発展事業に役立つでしょう。ベトナムは食料安全保障の確保、外国投資の誘致のために大いに支援してくれました。ベトナムの企業はキューバのマリエル特別開発区にある一カ所の経済区を運営するための許可書を発給された唯一のケースです。この場所は、キューバへの外国投資の誘致に役立つとなります。ベトナムは再生可能エネルギーに関する知見を持っているので、このことはキューバにおいても引き続き活用されると期待しています。逆に、キューバは、ベトナムに対し薬品分野の開発、先進技術の移転、人材の育成などを支援する可能性があります。両国が地域と世界においてさらなる多くの成功を収めるはずです」
両国関係の貴重な遺産を継承
トー・ラム党書記長・国家主席による国賓としてのキューバ訪問は第13回党大会の外交路線を展開することが狙いであり、ベトナムが従来からの友好国との関係を重視していることを示しています。この訪問はまた、両国の党、国家、国民の終始一貫とした団結を表明するとともに、ベトナムがキューバとともに歩み、共に協力、共に発展したい意欲を確認する目的です。
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ベトナム共産党中央対外委員会のレ・ホアイ・チュン委員長は次のように語っています。

(テープ)
「この訪問を通じて、ベトナムの党と政府はキューバの党と政府とともに、両国の利益のため世界共通の課題において引き続き相互理解を深め、連携する方針です。特に、双方は、多くの分野における協力関係を強化する為の方向性や、具体的な方策を提出することになります」
トー・ラム党書記長・国家主席による国賓としてのキューバ訪問は、ホーチミン主席とフィデル・カストロ最高司令官によって培われた強固な基盤の上に、両国関係の貴重な遺産を継承し、促進する証であるとされています。
この訪問に当たり、トー・ラム党書記長・国家主席とキューバの高級指導者との接触などは、二国間協力の有効性を向上させるのに役立ち、それによって両国が時代のシンボルとみなす二国関係の歴史を継続することになります。

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