ベトナムとラオスはベトナム・ラオス国境標識増強マスタープランの実現を完成しました。これにより、これから両国は法的文書と地図にも詳細に記載されているはっきりした国境線を持つようになります。これは国境線の管理・保護に有利な条件を作り出すだけでなく、両国間の全面的友好協力関係を促進することに寄与しています。

全長2337キロメートルに及ぶベトナムとラオスとの国境線はベトナムの10つの省とラオスの10県と隣接しています。この国境線は両国の国防・安全保障と経済社会発展に戦略的な意義を持っています。

ベトナムとラオスとの特別な友好団結関係の生き生きとした表れ

ベトナムとラオスの国境線は今から40年前に画定されましたが、2008年になって、両国は国境標識の増強を始めました。国家予算とラオスに対するベトナムの無償援助により、2016年始め、両国は1000本の国境標識を増強した他、5万分の1の地図の作成を完成しました。これは国境線に関する問題解決に対する両国の決意を示していると言えます。

現在、国境線2.6キロメートルごとに、1本の標識が設置されました。そして、2017年9月5日、国境線と国境標識に関する議定書、及び、国境と国境検問所の管理規制に関する協定が両国の国会により可決してから、発効されるようになりました。先頃行われたベトナム・ラオス国境標識増強マスタープランを総括する会議で、ベトナムのグェン・スアン・フック( Nguyen Xuan Phuc) 首相は次のように語りました。

（テープ）

「これは重要な出来事であり、両国の党、政府、国民の高い統一性と信頼を示すと共に、両国間の特別で全面的な団結友好関係を表しています。ですから、両国が明確な国境線があるのは今回が初めてです。また、この国境線は平等や相互尊重、国際法の尊重を基礎にして、法的文書や地図にも詳細に記されている他、実地で正規、かつ、近代的で丈夫な国境標識が設置されました」

国境線の設置に全力を尽くしてきた

この成果を達成するためには、ベトナムとラオスの多くの人々の功労を抜きにして語ることはできません。国境標識を設置する実地の殆どは険しい山間部で、過酷な気候でもあることから、ベトナム人民軍とラオス人民軍の兵士たちは汗と涙だけでなく、血も流しました。ベトナム中部クアンナム省とラオスのセコン県との国境線の長さは142キロメートルです。クアンナム省国境警備部隊の政治部門のバン・ゴック・クエ( Van Ngoc Que) 副担当者は次のように語りました。

（テープ）

「両国の国境線沿いに住んでいる住民は標識設置のため用地の準備から物資の運搬まで、両国の国境線の標識設置を熱心に支援してくれました。これにより、国境線標識設置が予定を前倒し完成しました。」

一方、ベトナム情報通信省のチュオン・ミン・トァン ( Truong Minh Tuan) 大臣は次のように語りました。

（テープ）

「これは両国の党と国民の誇りです。両国間の特別な関係を作り出す重要な基礎の一つは両国の国境線沿いに住んでいる人々は家族内の人々のように親しい関係にあるということです。これにより、両国は平和、友好、協力の国境線づくりに何の障害も遭わないと思います」

ベトナムとラオスは両国の国境線の標識設置を完成することは両国の国境線の管理と防衛に有利な条件を作り出すだけでなく、両国間の経済、文化、観光の強化に大きく貢献することでしょう。