ジュネーブで開催中の国連人権理事会の第26回総会で、ベトナムはUPR普遍的定期的審査を通じて、この総会の建議を受け入れることを正式に発表しました。この席で、ベトナムは信仰と宗教の自由を含め、人権保護に関してベトナムが達成した成果を報告しました。
ベトナムでの信仰活動が絶え間なく改善され、法律で保障されています。2013年の憲法はすべての人々は信仰の自由権があることを規定しました。現在、全国の宗教施設は25000ヶ所がある他、宗教聖職者を養成する学校は45ヶ所あります。ベトナムでの宗教活動と宣教布教は法律の枠内で実施されており、毎年、全国各地でおよそ8500の祭りが開催されています。
南部ドンナイ省にはカトリック教徒が87万3千人が住んでおり、全国各地と比べて、カトリック教徒が最も多い地方です。ここには558人の神父が信仰活動に従事しています。カトリック教徒が信仰活動を自由に従事できる他、人道活動や慈善活動にも自由に参加できます。ドンナイ省ビェンホア市のチャン・ゴック・トェン( Tran Ngoc Tuyen) 神父は次のように語りました。
(テープ)
「トンニャット(Thong Nhat)病院はキリスト教の私立病院で、1956年に建設されました。地元の住民のおよそ70~80%はキリスト教徒ですから、この病院に通う人々の大部分はキリスト教徒です。1979年に、この病院が国有化されましたが、私たちは毎日、この病院で治療中患者をお見舞いに行ったりしています。キリスト教の信者は臨終を迎える時、「聖体拝領
」、「臨終の祈り」を執り行ってもらいます。」
一方、ベトナム仏教協会所属情報通信委員会のティック・ザ・クァン委員長は「ベトナム政府は国民の信仰の自由を尊重、保障している。先頃、ベトナムで盛大に開かれた国連ウェーサーカ(VESAK)祭2014」がベトナムでの信仰の自由の表れの一つです。国連ウェーサーカ祭2014に参加したインドの仏教研究者のハミド・クマサ博士は次のように語りました。
(テープ)
「国連ウェーサーカ祭2014がベトナムの仏教の揺籃の地の一つである北部ニンビン省で開かれたのは素晴らしいことです。私の教え子の内の100人はベトナム人ですので、ベトナムの仏教の文化をある程度理解しています。ベトナムの国民の多くは仏教の教徒です。ベトナムの尼僧や僧侶らは信仰活動を自由に行うことができます」
ベトナムでの宗教活動が現在のように活発に発展しているのは過去に例がありません。現在、ベトナムで信仰活動を行っている宗教の組織は38にのぼっています。この5年、ベトナム政府はおよそ3000ヶ所の宗教施設を新設、改修しました。