ベトナムの文化と人間開発事業


既にお伝えしましたように、14日にハノイで閉幕した第11期ベトナム共産党中央委員会第9回総会で、参加者らは国の持続可能な発展事業の要求に答えるため、ベトナムの文化と人間開発に関する新しい決議を作成することを決定しました。この問題は、グエン・フー・チョン党書記長の閉会演説にも盛り込まれました。


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閉会演説を行うチョン書記長(写真:Nhat Bac)

演説の中で、チョン書記長は「先進的で民族色豊かな文化発展に関する第8期党中央委員会第5回総会の決議を実施しているこの15年間、文化に関する理論が進歩を遂げ、国の文化的生活が日増しに豊富になっている。民族の伝統的文化価値が継続・発揮されている。文化分野における国際交流や国際協力が促進されている」と語りました。

また、「文化発展事業は様々な成果を収めてきたが、政治や経済、国防などの分野と比べ、まだ少ない」と指摘した上で、「今後、文化に関する党の政策や路線を補充・発展させる必要があり、中でも、文化は社会の精神的な土台で、国の持続可能な発展事業の目標、原動力、内力でもあるという思想を強調すべきである」と述べています。


人間の人格と道徳を重視

チョン書記長は「ベトナム文化の民族色は数千年にわたる祖国防衛発展事業から培われてきた持続的な価値や精華である。それらは深い愛国心や、民族自尊心、団結精神、仁愛の心、祖国と国民のための自己犠牲の精神、文化的で丁寧な態度、質素な生活などである」と再度確認し、次のように語りました。

(テープ)

「文化作り事業において、人間の人格や道徳を中心にし、健全な文化環境作りを目標とする必要があります。また、文化活動を知恵や道徳、体質、創造能力、法律遵守意識などの面で全面的に人間を開発させることへ向けなければなりません。さらに、文化を人間開発を促進する要素にし、教育活動の内容に盛り込むべきです」


多様性を守りながら統一した先進的で民族色豊かな文化作り

このように語ったチョン書記長は「文化は経済や、政治、社会の各分野と足並みを揃え、発展する必要がある」と強調するとともに、「ベトナム文化は多様性を守りながら統一した先進的かつ民族色豊かで、『民族、人文、民主、科学』という特徴を持つものでなければならない」とし、次のように述べています。

(テープ)

「先進的なベトナム文化は、愛国心による進歩的な文化です。その中核的な内容はマルクスレーニン主義とホーチミン思想に照らされる民族独立及び社会主義という理想で、その目的は、個人と共同体、人間と大自然との調和的な関係における人間や、人間の自由、幸福、全面的発展です。良い行い、積極的な要素を奨励、拡大させる一方、消極的な要素や、社会悪などと戦うべきです」


文化分野での国際交流や国際協力の促進

チョン書記長は「グローバル化が進められている現在、国際協力も促進されています。特に、文化分野での国際交流や国際協力が多様化され、実質的なものとなっている」と指摘し、次のように語りました。

(テープ)

「文化分野に携わる幹部、職員を育成する戦略を立案する必要があります。また、文化分野に対する管理を強化することも重要です。一方、世界各国の経験、精華を吸収することも欠かせないのです」

先進的で民族色豊かな文化作りは現在のベトナムの最も重要な任務の1つとしてみなされています。第11期党中央委員会第9回総会が出した政策はこの任務の遂行に大きく寄与するものと評されています。

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