(VOVWORLD) -ファム・ミン・チン首相夫妻率いるベトナムの高級代表団は1週間にわたる欧州歴訪を行っています。
チン首相夫妻率いるベトナムの高級代表団(写真:VGP) |
1月16日から23日までの日程で行われているこの歴訪で、チン首相はポーランド、チェコ、スイスを訪問するほか、スイスのダボスで開催される第55回WEF世界経済フォーラム年次総会に出席します。
この歴訪はベトナムと欧州における重要なパートナーとの関係を深化させるほか、国際社会におけるベトナムの地位向上に貢献するとされています。また、国の発展に国外からのリソースを誘致するとともに、独立、自主、多様化、多角化というベトナムの外交政策を強調するものでもあります。
ポーランド、チェコ、スイスとの協力強化
チン首相によるポーランドとチェコ、スイスへの歴訪はベトナムにとって、中・東欧諸国、およびEU=欧州連合との協力関係を強化するとともに、ポーランド、およびチェコとASEAN=東南アジア諸国との関係の懸け橋としての役割を活かすための重要なチャンスとなりります。
この歴訪はベトナムとチェコ、およびベトナムとポーランドとの外交関係樹立75周年を記念する時期に行われていることから特別な意義があります。この2か国はベトナムのかつての民族解放闘争と現在の国家建設防衛事業を大きく支援してきた従来からのパートナー国です。グエン・ミン・ハン外務次官は次のように語りました。
(テープ)
「今回の歴訪で、チン首相と各国の指導者はこの75年間の協力の成果を評価した上で、今後の方向性を定め、ベトナムとこの2か国との多面的な伝統的友好協力関係に新しいモチベーションを作り出すことを図ります」
そのほか、EFTA 欧州自由貿易連合に重要な役割を担っているスイスにおけるチン首相の活動はベトナムとスイスとの政治的信頼と協力関係の強化に寄与するとしています。
グエン・ミン・ハン外務次官(写真:VGP) |
世界にベトナムのビジョンと渇望を伝える
チン首相がスイスのダボスで開催される第55回WEF世界経済フォーラム年次総会に出席することは今年におけるベトナムの初めての多国間外交活動です。これは国際社会と世界の大手企業がチン首相を始め、ベトナムの各省庁、地方、企業の指導者とともに、今後の方向性、優先事項、チャンスなどについて話し合うチャンスとなります。グエン・ミン・ハン外務次官はさらに次のように語りました。
(テープ)
「今回のWEF年次総会で、チン首相は今後20年間におけるベトナムのビジョン、渇望、開発目標などについて伝えます。この総会に参加する世界各国の指導者、国際諸組織、世界一流の企業の代表との話し合いを通じて、ベトナムは時代の発展の流れを掴んで、適切な体制や政策を策定します」
また、今回のWEF年次総会で、チン首相は、科学技術、イノベーション、デジタルトランスフォーメーションの飛躍的な発展に関する党中央委員会決議57号の実施など現在の国の発展に密接に関連するテーマに関する多くの討論を主催する予定です。
これにより、チン首相の今回の歴訪は、ベトナムと各国、および世界有数の企業との間で、人工知能、イノベーション、ハイテクへの投資、スマート製造におけるAIの応用、ホーチミン市における国際金融センターの開発など重要な分野におけるベトナムと世界各国との協力に新たなチャンスを切り開くものと期待されています。
一方、第55回WEF年次総会を通じて、ベトナムは、国際社会における責任あり、信頼できるパートナーの一員としての役割を再度確認することになることでしょう。