ベトナムの貧困解消事業

この20年余りに実施されてきたベトナムの飢餓貧困解消事業は様々な成果を収め、国際社会から好評を受けています。これらの成果は国の経済社会発展事業だけでなく、人権の確保にも大きく寄与しています。また、貧困解消事業を通じて、人権の保護が一段と強化されています。


ベトナムの貧困解消事業 - ảnh 1

国連は、「人間の基本的な権利は、生存権、自由権、平等権などを含める。人権は、飲食、衣服、健康ケアー、教育などに関する需要が満たされることにより実現できる」としています。その角度から見れば、貧困解消事業はベトナムの人権確保事業の重要な一部であるといえます。


貧困解消=社会政策の重要な内容

1990年代からベトナムは、国のドイモイ刷新事業と共に貧困解消を促進してきました。21世紀に入って、貧困解消は国の持続可能な発展戦略と結び付けられ、実施され続けています。特に、山岳地帯や、遠隔地、国境地域、離島は優先対象と見られています。

これまで、様々なプログラムが実施され、中でも、「2006~2010年期の貧困解消プログラム」や、「特別に困難状況にある各村や少数民族居住地での経済社会発展プログラムフェズ1とフェズ2」、「2009~2020年期の62の貧しい村での迅速な経済社会発展プログラム」などがあります。

そのうち、「特別に困難状況にある各村や少数民族居住地での経済社会発展プログラム」は最も大きな成果を収めたものとして評価されています。このプログラムにより、2000の貧しい村は、生産、インフラ整備、住民の生活水準の向上などのために、資金や、技術などの面で補助を受けました。現段階の貧困解消活動は農村部に住む住民の知識向上や、教育、文化サービスの提供などに集中しています。


貧困解消事業の成果

1993年に、ベトナムは世界最も貧しい国の1つでした。当時、国民1人当たりの平均収入は100ドルしかありませんでした。しかし、約20年後、ベトナムのGDPは1540億ドルの規模に発展し、1人当たりの平均収入は約1700ドルに達しています。

そして、3000万人は貧困状態から脱出し、貧困率は1993年の58%から2013年に7・6%未満に低下しました。国民の生活水準だけでなく、医療サービスや、教育サービスなどの質も一段と高まりました。少数民族の人々や、貧しい家庭の子供、国の功労者の補助も拡大されています。

国連によりますと、これまで、ベトナムは国連の8つのミレニアム目標の中の5つの目標を達成し、国連ミレニアム目標の実施事業において、世界6位に立っています。また、ベトナムは、FAO=国連食糧農業機関が飢餓貧困解消事業で多大な成果を収める国として顕彰した38カ国のリストに入りました。


貧困解消の成果から見たベトナム

実際、国民の生活に関心を寄せる国は安定的な発展を遂げます。人権の確保も、貧困解消、国民の生活水準の向上によるものです。ベトナムの貧困解消事業の成果は、ベトナム国家の優越性を示すものと評されています。そして、ベトナムはこれらの成果を誇りに思うことが出来ます。

ご感想

他の情報