マン議長夫妻　2024年10月、ベトナムを訪問したマレーシア下院議長夫妻と記念写真をとる　写真：quochoi.vn

この訪問は、両国の包括的な戦略的パートナーシップを実質的に発展させるだけでなく、ASEAN共同体の構築過程において、ベトナムが積極的かつ主体的で責任あるメンバーであることを改めて示すものです。

地域連携における議会の役割
AIPA-46のテーマは「包摂的かつ持続可能な成長のための最前線に立つ国会」です。議会の役割や、成長を支える法制度・監視メカニズムに関する経験共有、課題対応の能力強化、さらにASEAN共同体ビジョン2045に向けた協力が議論されます。あわせて、政策改善や法律に関する新たな提案も検討される予定です。
在マレーシアベトナムのディン・ゴック・リン大使は次のように明らかにしました。
（テープ）
「マレーシアは、AIPAが議会の役割を発揮し続け、地域連結を推進し、市民の声を高め、国民交流を促進し、持続可能な開発目標の実現につなげることを望んでいます。議論は小地域協力や食料・水資源の安全保障、環境保護、非伝統的安全保障への対応にも焦点を当てています」
チャン・タイン・マン議長は、執行委員会や開会式に出席し、第1回全体会議で重要演説を行います。また、二国間会合にも臨み、ベトナム国会が地域議会活動において積極的かつ責任ある役割を果たしていることを示す考えです。リン大使はまた、次のように強調しました。
（テープ）
「今回の訪問は、ベトナムが多様化・多角化外交政策を主体的に展開し、地域と世界の平和、協力、発展に貢献する決意を示すものです。ベトナムはASEAN諸国との関係強化を優先し、近隣諸国との友好を深め、地域と国際問題において、より重要な役割を果たす姿勢を示しています」
実質的な二国間協力
マレーシア公式訪問の枠組みで、マン議長は上院議長、下院議長、そして政府指導者と会談や会見を行います。両国は戦略的信頼を強化し、経済・貿易・投資分野を中心に実質的で効果的な協力を拡大する方針です。リン大使は次のような見解を述べました。
（テープ）
「今は協力を拡大し、両国企業が互いの市場に進出しやすい環境を整える重要な段階です。今年1月から8月までの二国間貿易額は106億ドルを超え、前年同期と比べ、10.3％増となりました。これは両国が掲げた目標達成に向けた前向きな兆しです。特にグリーントランスフォーメーション、デジタル経済、イノベーション、科学技術、ハラール産業などの分野で大きな可能性が広がっています」
今回の訪問は、包括的な戦略的パートナーシップをさらに実質化し、ASEAN議長国としてのマレーシアの役割への支持を示すものです。ベトナムは今後も一貫した外交方針を維持し、ASEAN諸国との関係を深め、地域と国際社会でより重要な役割を果たせるよう目指しています。