ベトナム石油ガス部門は操業を継続


先頃、在アメリカ中国大使館の崔天凱大使は、外国通信社の取材に対し、「この海域では中国が一基のリグしかないのに、ベトナムは30基ものリグを運転しており、しかも全てが紛争中の海域に設置されている。」とベトナムの排他的経済水域と大陸棚に掘削設備を不法設置したことを弁明しました。この情報を受けて、ベトナムは根拠のない発言であると拒否しました。というのは、中国の掘削設備は、ベトナムの排他的経済水域と大陸棚に設置されているからです。さらに、これまでにベトナムが行なってきた石油の試掘・開発活動は国際法を遵守しています。

ベトナムの石油資源の試掘・開発は数十年にわたってベトナムの排他的経済水域と大陸棚の範囲内で行われてきただけではなく、外国パートナーの参加をも受けています。

実際、ベトナムの排他的経済水域と大陸棚における石油資源の試掘・開発は1975年前から実現されてきました。1969年から1970年まで、南ベトナム政権は大陸棚の1万2千キロメートル(現在では、キュウロン、ナムコンソン、マライ、トチン・ブンマイなどの油田である)にわたって調査を行ないました。続いて、1973年から1974年までの2年間、同政権はアメリカの石油会社と連携して、ホアンサ群島を含む中部海域の沖合い(現在では、海洋鉱区ブロック141、142、143、144)で調査を行ないました。

1975年の南部完全解放後、油田開発事業はホアンサ、チュオンサ、トチン・ブンマイ海域を含むベトナムの排他的経済水域と大陸棚において幅広く展開されてきました。

ベトナム国会が1996年に1982年の国連海洋法条約への加盟を批准した直後、ベトナムの国営石油ガスグループ(ペトロベトナム)はベトナム政府の指導を受け、同条約に従って操業の範囲を調整しました。

ベトナム石油ガス部門は操業を継続 - ảnh 1

同グループのド・バン・ハウ総裁は次のように強調しています。

(テープ)

「ベトナムの国営石油ガスグループと関連請負業者はベトナム沿岸から200海里以内の排他的経済水域と大陸棚で操業しています。現在、同石油ガスグループは多くの外国石油ガス会社と協力しています。その中でも、外国のパートナーと99件の契約を結びました。その中の60件の事業は実施中です。ベトナムの大陸棚においての石油ガスの探査・採掘は、50万平方キロメートルの海上二次元地震探査と、5万平方キロメートルを超える海上三次元 地震探査が実現されたほか、900箇所あまりの油井試掘を実施しました。」

このように語ったハウ総裁は「この1ヶ月あまりにベトナムの海域に不法に設置された中国の掘削措置の周辺では、ペトロベトナムが普段の通りに操業している」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「ホアンサ群島の北東部と北西部地域での石油ガスの開発活動は普段の通りです。ベトナムの中部海域では、中国のCNOOC海洋石油総公社は9箇所の鉱区の国際入札への参加を不法に呼びかけました。しかし、ベトナムは引き続いて石油ガスを開発しております。現在まで、いかなる外国の石油会社、ひいてはいかなる中国の石油会社もCNOOCと、この海域での石油開拓活動契約を結んでいません。その一方で、ペトロベトナムはアメリカ、ロシア、カナダなど外国の多くの石油会社と共同で操業しています。」

これにより、ベトナムと各国石油会社による石油ガス開発活動は順調に進んでいる事がわかりました。

そこで「中国が一基のリグしかないのに、ベトナムは30基ものリグが活動しており、しかも全てが紛争中の海域に設置されている。」という中国側の発言は完全に間違ったものです。中国はこの見解を弁明できる法的根拠を出す事が出来ませんでした。実際、ベトナムは200海里までの排他的経済水域と大陸棚以外にある石油ブロックは、一つもないということです。全ての石油ガス開発契約はペトロベトナムと外国請負業者の共同で実現され、国際社会から認めれています。

アメリカのエクソンモービル社はペトロベトナムと共に、ベトナムのホアンサ群島のブロック117、118で探査を行なっています。特に、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は2014年4月にベトナムを訪問した際に「ベトナムとロシアとの協力の中心は石油ガスである」と強調し、次のように語りました。

(テープ)

「両国の会社、経済グループは石油ガス分野における協力の拡大を検討しています。ベトナムとロシアの石油ガス分野における協力の多様化は二国間の貿易関係の強化に寄与するのです。」

国際法に従って、ベトナムの海域で合法的に操業しているペトロベトナムは引き続き経済の発展に寄与しています。

 

 

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