(VOVWORLD) - この数日、国内各地で、11月23日の「ベトナム遺産デー」を祝う様々な活動が活発に行われています。こられを通じて、国の文化遺産の保存、PR、および、その価値の創造が図られています。特に、各大都市での記念活動は深い意味を持つと評されています。
11月18日から23日まで、ハノイ郊外のソンテイ町ドンモー地区にある「ベトナムの各民族の文化観光村」では、「民族大団結・ベトナム文化遺産ウィーク」というイベントが年次活動として開催されました。
文化遺産を紹介する展示会
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イベントでは、国家無形文化遺産に登録された北部山岳地帯タイグエン省に住む少数民族サンジュ(San Diu)族の民謡「ソーンコ(Soong Co)」の披露会や、中部高原地帯テイグエン地方の各民族と東北部に住む各少数民族の文化交流会などが行われました。「ベトナムの各民族の文化観光村」管理委員会のグエン・タイン・ソン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「この間、各少数民族の人々をここに招いて、彼らの伝統文化の披露会を行っています。現在、テイ、ザオ、ムオン、タイ、コム、タオイ、エデ、クメールの8民族の代表はここに住んでいます。毎年、私たちは3つのメインイベントを行います。年初は春祭りで、4月は各民族の文化デー、そして、年末は文化遺産ウィークとなっています。これらのイベントでは、各民族の文化や、伝統音楽、楽器、祭りなどが披露されます。」
これを機に、ハノイでは様々な活動が行われ、国内外の人々を引き付けています。現在、ハノイ博物館では、市内の13の特別な遺跡を紹介する展示会が開かれています。また、文化芸術センターでは、「ベトナム文化遺産空間」と銘打った展示会、「ベトナム遺産観光」展示会、「伝統職業の職人を顕彰する」イベントなどが開催されています。
一方、ホーチミン市では「ベトナム遺産デー」を記念する集会が盛大に行われました。そして、中部港湾都市ダナンでは、ベトナムの陶磁器を紹介する展覧会が催されています。
文化遺産はベトナムの54の民族の貴重な財産であり、数千年にわたる国の建設防衛事業から培われてきました。そして、「ベトナム遺産デー」を記念することはベトナムの美しい文化を顕彰しながら、ベトナムのイメージを世界各国に紹介することにも貢献するでしょう。