ホーチミン市の企業 AI導入で生産性と競争力を向上

(VOVWORLD) -現在、ホーチミン市の多くの企業がAI=人工知能を生産や事業運営に積極的に導入しており、その一部はすでに高い成果を上げています。
ホーチミン市の企業 AI導入で生産性と競争力を向上 - ảnh 1企業がAIを生産活動に導入している

その代表的な例として、アパレル企業「ベト・タン・ジーンズ」は、2年以上前からAIを導入してきました。同社は服のデザインや製造、商品紹介、ECサイトでの販売、顧客対応、計画立案、レポート作成、さらには消費トレンドの予測にまで活用しています。「ベト・タン・ジーンズ」社のファム・バン・ベト代表取締役は次のように語りました。

(テープ)
「AI導入の効果は非常に大きいです。以前は、AIなしで生産に10日間と10ドン(単位)かかっていたのが、今ではたった1ドンで済むようになり、コストを90%削減できました。AIはまるで“秘書”のように、我々が行っていた作業の70〜80%を代替してくれます。残りの20%の意思決定は人間の役割であり、AIには任せられません」
また、AIは製造・ビジネス分野だけでなく、サービス業にも広がりを見せています。ホーチミン市クアンチュンソフトウェアパークにある「Health Care Center」では、対面・オンライン診療の両方にAIを導入し、国内外16の病院と連携して診療予約を行っています。同センターのレ・ゴック・クエン代表は次のように述べました。
(テープ)
「ホーチミン市では、AIによる事前スクリーニングの導入を進めており、これにより病院の待機時間を大幅に短縮できます。従来は患者1人あたり2時間以上待たされることがありましたが、AIの活用により15〜30分程度に短縮される見込みです。」
AIの活用は、企業にとって競争力の強化と業務効率化のカギとなっていますが、AIが人間を完全に代替するものではありません。自動化による支援ツールとしての役割にとどまり、最終的な判断や調整は人間が担います。
AIを効果的に活用するためには、手ごろなコストで適切なソフトウェアの選定が不可欠です。また、AIを十分に活用できるため、社員が技術や業務プロセスを理解する必要があります。

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