ユネスコの無形文化遺産 に登録されて10周年を迎える民謡「ビーザム」
(VOVWORLD) -2024年は、ベトナム中部ゲアン省とハティン省の伝統的民謡「ビーザム」がユネスコ=国連教育科学文化機関によって人類の無形文化遺産として認定されてから10年目になります。
過去10年間、ゲアン省とハティン省の文化部門は、古い民謡「ビーザム」の復元、収集、研究に人的・財政的支援を行うとともに、人類の無形文化遺産の開発に関する長期的なプログラムを実施してきました。
ゲアン省における民謡「ビーザム」クラブは2014年の82から、現在までは、3000人の歌手を擁する140組織に上っています。そのほか、48人の歌手が国家主席から「優秀アーチスト」、および1人の歌手が「人民アーチスト」という称号を与えられました。
「人民アーチスト」であるボ・ホン・バンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「人類の無形文化遺産である民謡『ビーザム』に対する自らの大きな責任を意識しています。ですから、私たちが生きている間は、公衆と社会のために民謡『ビーザム』を歌い続けたいと思います」
近年、民謡「ビーザム」クラブが活発に活動する一方、多くのアーチストは、若い世代に民謡「ビーザム」を教えることに力を注いでいます。民謡「ビーザム」の教室を無料で行ったアーチストもいれば、民謡「ビーザム」をベースとしたソロ、デュエット、寸劇、劇、演劇などをあらゆるジャンルの大小数百もの作品を創作した作曲家もいました。
ベトナム国立音楽院のハ・クイン・ヌ歌手は次のように明らかにしました。
(テープ)
「日々発達している社会にいる若い世代である私は、民謡『ビーザム』がベトナムの大勢の人、特に若い世代の心にいつまでも生き続けるよう、全力を尽くして取り組んでいきたいと思います」
ゲアン省文化部門は、毎年、民謡「ビーザム」のコンテストやフェスティバルを開催する一方、教育訓練部門と連携して、省内の学校でも、生徒を対象に民謡「ビーザム」に関するコンテストや、作曲運動を行っています。同時に、民謡「ビーザム」の保存と発揮事業に多大な貢献をしてきたアーチストを称賛します。
ゲアン省文化スポーツ観光局のチャン・ミ・ハン局長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「私たちは、民謡『ビーザム』の保存計画を立案して、ゲアン省人民委員会がそれを批准しました。次に、同省に対して、民謡『ビーザム』の保存と発揮に最適なリソースの調達を助言しました。そして、民謡『ビーザム』の保存、研究、収集、デジタル化を担当します」
ゲアン省とハティン省は、民謡「ビーザム」の継承に取り組む一方、民謡「ビーザム」の保存と発展に向けたリソースの調達、コミュニティの連携を呼びかけています。