新規地方行政が円滑かつ効率的に機能するよう、ベトナムは綿密な準備を進め、各レベルの行政当局の任務、権限、組織構造を明確に区分してきました。

去る6月16日に開催された第15期国会第9回会議において、地方行政組織法改正案が国会議員の100%の賛成で正式に採択されました。これは、新時代における国の発展目標の達成に向けた歴史的な節目となっています
5000件以上の法規制文書を再検討
この大きな方針を実現するため、ベトナムはこれまで中央から地方まで、包括的かつ厳格な準備を進めてきました。
準備の過程で最大の要求は、短期間で法制度を完成させつつ、「法的空白」を生じさせないことでした。そのため、国会、政府、および関係機関は、短期間で大量の法規範文書を公布するために努力してきました。

内務省のチュオン・ハイ・ロン次官は次のように述べています。
（テープ）
「国会と政府は、憲法、および重要な法律の検討、改正、補充を行った上で、二層制地方行政組織モデルのための法的枠組みを構築しました。さらに、政令や各省庁のガイドラインなどの下位法制度も適時に公布され、新モデルの運用開始と同時に同期が確保されます」
一方、財務省のホー・シー・フン次官は、二層制地方行政の運用準備プロセスが具体的に、詳細に、個々の作業、個々の担当者、個々の段階ごとに構築されており、関連機関に送付されたと明らかにし、次のように述べています。
（テープ）
「私たちは5000件もの法規範文書を再検討し、各レベルの任務として6738件を特定し、そのうち2718件を重点任務として明確にし、各レベルの地方行政の任務を明確に示し、省レベルと村レベル間の任務を区分しました。さらに、政府は中央行政と地方行政間の任務、権限、分権を区分する28の政令も公布しました。これらの数字は、ベトナムが新規二層制地方行政を円滑に機能させるために、綿密で体系的な準備を行い、包括的な実施を行ってきたことを示しています」
国民からの意見集約は厳粛に行われ、非常に多数の賛同を得ています。同時に、二層制地方行政の運用開始に際して、人材の準備と専門機関の組織化のため、政府は再編後の合理的な人材配置案を研究・構築し、特に能力、資格、法律知識、国家管理経験を十分に備えた幹部チームの配置に重点を置き、要求と任務に応えられるようにしました。幹部の割り当ても、職務に応じた担当者、任務、責任を明確にし、新たな任務や権限を引き受ける能力を確保しています。同時に、各地方政府レベルは、幹部チームが新たな機能と任務に適応できるよう、実施計画の策定と研修・育成を積極的に行っています。
国の新たな発展空間を創造
地方行政モデルを三層から二層に移行することは、ベトナムにとって大きな改革であり、新時代におけるベトナムの戦略的ビジョンと改革への決意を反映しています。効率的で効果的な簡素化された行政機構は、発展空間の再構築に貢献し、今後、地域および国際舞台におけるベトナムの競争機会を向上させることになります。内務省のチュオン・ハイ・ロン次官は次のように述べています。
（テープ）
「行政機構の効率化と合理化は、予算の節約、有効性と効率性の向上に役立ちます。大規模な省レベルの行政単位により、経済発展、投資、地域連携のための大きな余地が生まれ、交通、海路、空路における経済発展のための十分な条件が整い、各地方の均等な発展が促進されます。さらに、二層制地方行政は、国民や企業に寄り添うことで、より質の高いサービスを提供できるようになります」
革新的な思考、明確な分権と権限の委譲により、二層制地方行政の運用は、現代の国家ガバナンスモデルを目指し、発展の空間を創造し、ボトルネックを解消し、資源を活性化し、新時代における国の迅速かつ持続可能な成長目標に応えることを目的としています。