（写真： chinhphu.vn）

年初からこれまでの執行額、執行率ともに過去の同時期を上回りました。ファム・ミン・チン首相は、第3四半期末までに計画の少なくとも60％、年間で100％の達成のため取り組むよう指示しました。

資金を迅速に経済へ投入
公共投資の執行は財政問題にとどまらず、雇用の創出、成長の促進、インフラ整備、社会保障、持続可能な発展に重要な意義があります。この8か月で執行額は43兆4千億ドン、約190億ドルに達し、前年同期を上回りました。特に地方予算による執行率は58.3％と高い水準で、地方の主体的かつ果敢な取り組みを示しています。例えば中部タインホア省で、8月末現在、47.8％に達し、全国平均を上回りました。省内の複数の投資主体や部門は、わずか8か月で計画の100％を完了しています。
一方、建設省は高速道路や鉄道など重要インフラを含む大規模事業を次々と着工し、年末に向け資金執行をさらに加速させる見通しです。
成長を後押しする重要な原動力
ベトナム政府は、2025年末までに公共投資資金を100％執行するという目標を掲げています。年初から発布された公電や指示、決議では、各省庁と地方がこれを最優先の政治任務と位置づけるよう指導しました。ベトナム政府は、2025年末までに公共投資資金を100％執行する方針です。総額は1090兆ドン余りで、すでに95％以上が配分済みです。政府は、9月末までに残りを全て配分し、最大の課題である用地取得の問題解決を急ぐよう求めています。
とりわけ交通分野の国家重点事業では、2025年中に高速道路3000キロ、沿岸道路1000キロの完成を目指しています。さらにODAを活用する事業も、投資手続きや入札、契約を早期に完了させることが求められています。
財政省のチャン・クオック・フオン次官は次のように述べました。
（テープ）
「各省庁、地方は残りの資金を速やかに配分し、不要分は首相に提案して他の地方や事業に回す必要があります。その上で、年末に向けて執行量を確保し、各省庁は自らの権限内での障害を早急に解消しなければなりません」
ベトナムは2025年のGDP成長率を8.3〜8.5％とする目標を掲げています。公共投資の着実な執行は、この目標達成の大きな推進力となり、今後の経済社会全体へも波及効果をもたらすと期待されています。