(VOVWORLD) -今回の地方行政単位の再編は、少なくとも100年先を見据えた長期的ビジョンを持ち、科学的、革新的、創造的な精神に基づき、現実をしっかりと捉え、国の発展に適した新たな経済、社会、文化発展の空間の形成と拡大を確保するものであるとされます。
トー・ラム書記長 |
先ごろ開催されたベトナム共産党第13期中央委員会第11回総会は、政治システムの機構再編の継続、および行政単位の再編と地方二層制政府の構築に関する提案で一致しました。今回の地方行政単位の再編は、少なくとも100年先を見据えた長期的ビジョンを持ち、科学的、革新的、創造的な精神に基づき、現実をしっかりと捉え、国の発展に適した新たな経済、社会、文化発展の空間の形成と拡大を確保するものであるとされます。
政治システムの機構の合理化作業は、全党で迅速かつ統一的に進められており、国民からも幅広い支持を得ています。
前例のない戦略的決定
ベトナムの地方二層制政府の構築は、省レベルと村レベルで構成されます。県レベルは廃止されます。
中央委員会はまた、再編後、全国の省レベル行政単位が34となることで合意しました。同時に、全国既存の村の数を60%から70%削減するため、村レベル行政単位の統合が実施されることも一致しました。
新たな行政組織モデルでは、省レベル行政単位は中央の方針と政策を実行すると同時に、地元に関連する政策を制定し、管轄下の村レベルの活動を直接指導、管理するレベルとなります。村レベルは主に、中央と省レベルから発布された政策を実行することになります。
このことについて、ベトナム共産党のトー・ラム書記長は次のように強調しました。
(テープ)
「再編後の地方行政府は、合理化、効率化が図られ、国民に寄り添い、現代的な社会ガバナンスに対応できるようになり、迅速かつ持続可能な成長目標を達成し、国防、安全保障、外交の任務を遂行できるような新たな態勢と力を築き、民間経済の促進に重点を置いた経済開発の推進力を創出し、科学技術とイノベーションの開発を加速し、国民の物心両面での生活の改善に配慮するものでなければなりません」
断固たる実施、高度な集中
中央委員会第11回総会が閉幕してから2日後の4月14日、決議18号の実施状況の総括に関する中央指導委員会は第3回会議を開催し、責任と完了期限を日ごとに明確にした121の具体的な作業グループを承認しました。トー・ラム党書記長によりますと、これらの作業グループは密接に関連しており、1つの作業の遅延はシステム全体の遅延につながります。そこで、いかなる作業も遅らせることはできません。
一方、14日、決議18号の実施状況の総括に関する政府指導委員会委員長を務めるファム・ミン・チン首相は行政単位の再編・統合に関する会議を主宰しました。政府指導委員会は、行政単位の再編と地方二層制政府の構築に関する実施計画を発布しました。これに基づき、すべての作業は、同期的に、緊密な連携の下で行われなければなりません。7月1日から、再編後の新しい地方行政の安定した運営、全国の行政業務処理のためのソフトウェアの統一、および住民データベースとの統合が確保されなければなりません。
第13期党中央委員会第11回 総会で承認された重要な方針と決定を貫徹、履行するための全国会議 |
他方、4月16日午前、ハノイで、ベトナム共産党政治局と書記局は、第13期党中央委員会第11回 総会で承認された重要な方針と決定を貫徹、履行するための全国会議を招集しました。会議は全国の末端組織までテレビとラジオで生中継されました。
ベトナムは、政治システム機構の合理化、行政単位の再編を実現すると同時に、経済開発を加速しながら、第14回党大会に向けた各レベルの党大会の準備を進めています。
政治システムの機構再編の継続は、国の迅速かつ安定した、持続可能な開発、国民生活水準の向上、効率な行政府機構の構築、国民のために受動的な管理から主体的に奉仕する管理への移行という最高の目標に向けた前例のない戦略的決定であるとされています。