地域開発計画の推進、経済区開発に新たな突破口を切り拓く

(VOVWORLD) -国の発展過程における地域開発は、ベトナムの党と国家の一貫した方針であり、全国各地の潜在力やメリットを活用することを目的とされています。地域形成と、地域区分は公共投資の推進、経済開発への投資誘致、社会経済開発のための動機付けに役立っています。

各省庁・部局・地方の今年と向こう数年間の重要な任務の一つは、それぞれの地域開発計画を推進した上で、経済区の開発に向けた新たな突破口を切り拓くとともに、2050年を見据えた2021年~2030年期の国家マスタープランの目標の達成に貢献するということです。

この国家マスタープランに関する国会の決議によりますと、国は、北部丘陵と山岳地域、ホン河デルタ地域、北中部・中部沿岸地域、中部高原地域テイグエン地方、東南部地域、および、南部メコンデルタ地域を含む6つの社会経済地域に分けられます。このうち、東南部は国内で2番目に面積が小さい地域でありますが、ベトナム経済の機関車としての役割を果たし、全国の経済成長、輸出、国家予算歳入、および雇用創出に大きく貢献すると期待されています。

東南部地域開発計画と国家マスタープランを同時に展開する

政府首相から去る5月に発布された東南部地域開発計画によりますと、地域内の各地方は、大きく変化させるための多くのチャンスに恵まれています。2050年を見据えた2021年∼2030年期の東南部地域開発計画の方向は、地域連携の強化を目指すものです。その重要な任務は、国内と外国との貿易活動の円滑化のために、東南部地域における5つの輸送モードを含む同期化と近代的な交通システムを開発することです。さらに、東南部地域は、デジタル経済、シェア経済、グリーン経済、循環経済に焦点を当てて発展の原動力とし、夜間経済の開発にも注力されます。

地域開発計画の推進、経済区開発に新たな突破口を切り拓く - ảnh 1チン首相(VGP/Nhật Bắc)

去る8月10日に開催された東南部地域調整評議会の第4回会議で発言に立ったファム・ミン・チン首相は次のように語っています。

(テープ)

「東南部地域開発計画を迅速に展開し、地域内の各地方、省庁・部局が緊密に連携した上で、問題点を解決し、地域連携を行う必要があります。この地域に「3つの推進」を要請します。第一、迅速かつ持続可能な地域開発に向けて公共投資支出実行を推進すること。第二、デジタルトランスフォーメーション、グリーン転換、循環経済などの新興部門、および、半導体、人工知能、クラウドコンピューティング、水素といった先端分野などにおけるイノベーション、インベンション、第四次産業革命の応用を推進すること。第三、質の高い人材、一流の専門家の育成を推進することです」

地域間連携を推進、経済区開発に突破口を切り拓く

地域開発という目標を達成するために、近年、6つの社会経済地域は、同期化と近代的なインフラシステムの完備にあらゆるリソースを活用してきました。その中でも、国家重点プロジェクトの進捗度を加速することもあります。現在、全国各地では約1700kmの高速道路が建設中です。その内、およそ1200kmの高速道路の建設は2025年に完成される予定です。その一方で、各省庁・部局、地方は、中部クアンビン省クアンチャック県から北部フンイエン省フォノイ地区までの500kV送電線第3回線の敷設プロジェクトの実施に努力しています。

去る8月8日、ハノイで開催された国家重要プロジェクト・運輸部門重点プロジェクト国家指導委員会の第13回会合で発言に立った同委員会委員長を務めるファム・ミン・チン首相は次のように語っています。

(テープ)

「これらの工事の展開と完成は、社会経済開発に貢献し、新たな開発空間、工業団地、観光地区の開設、土地付加価値の向上、物流コストの削減、品物の競争力向上、住民の就労、生計支援に役立つとされます。我々は、さらに決意を固め、さらに努力し、さらに断固として行動していきましょう」

地域開発計画を展開することは、ボトルネックの解消に貢献するとともに、経済区の開発に新たな突破口を切り拓くとされています。

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