放送 社会全体の発展に貢献

(VOVWORLD) - 7月9日から14日にかけて、北中部タインホア省で第16回全国ラジオフェスティバル2024が開催され、放送関係者の注目を集めています。

全国のラジオ局とテレビ局が多数参加していることは、今日のマルチメディアコミュニケーションの時代にあっても、ラジオがいつでもどこでも何百万ものリスナーに情報を伝達するメディアとしての価値を持ち、ラジオの重要性を証明しています。

最新設備への投資により、ラジオ放送の電波はベトナム領土の90%以上をカバーし、様々な地域に住んでいるリスナーが高品質のラジオ番組を聴くことができるようになりました。

遠隔地や山岳地帯などにも電波が届く

遠隔地、山岳地帯、国境地帯、離島への電波の発信は、ベトナムの党と国家の優先事項の一つです。これは、これらの地域に住んでいるリスナー向けのラジオ番組の開発、特にVOV=ベトナムの声放送局のVOV4=少数民族言語放送チャンネルの誕生を通じて示されています。

1993年の創設から30年以上にわたり、VOV4は少数民族に関する党と国家の路線、政策、法律を啓発するだけでなく、少数民族の生活、経済、文化、社会状況を全面的に反映してきました。現在、VOV4はクメール族、チャム族、モン族など13の少数民族言語で毎日30時間の放送を行っています。これは遠隔地や山岳地帯などの地域に住む人々が党と国家に対して自分の考えや願望を伝えるフォーラムとなっています。

テイグエン大学所属人文社会科学センター副所長であるブオン・クロン・トゥエット・ヌン准教授は次のように述べています。

(テープ)

「少数民族の人々はVOVの少数民族言語による放送番組を通じて、党と国家の政策・法律への理解を深めたうえで、生活水準の改善が図られてきました。コンテンツの75%以上が功を奏し、地元の文化価値の発揮をはじめ、人々の認識向上と日常の文化活動にもプラスの影響を与えています」

本土での放送に加えて、VOVは海や島々にも受信可能範囲を拡大しています。2023年6月中旬から、VOVは主要な国営送信所の一つである南中部送信所を正式に開設しました。この送信所は最新技術を導入し、VOV1=時事・政治総合チャンネルとVOV5=国際放送チャンネルの番組を送信しています。これにより、南中部沿岸地方の住民だけでなく、チュオンサ群島に駐屯している幹部や兵士、南中部の海を通過する海外の船舶の乗組員に政治、経済、文化、社会などあらゆる分野に関する情報が伝えられています。

ニントゥアン省選出のチャマレア・ティ・トゥイ国会議員は次のように述べました。

(テープ)

「VOVが南中部地域に送信所を開設し、住民は非常に興奮しています。南中部地域での放送は、ニントゥアン省をはじめ、南中部地域の人々に党と国家の政策に関する最新情報の啓発に貢献するでしょう。また、住民が党と国家の政策・法律を理解したうえで、その実用化に参加するため、役立つものとなっています。特に海上で漁をする漁民に情報を迅速に伝え、合法的な漁業を行うよう激励する働きがあります」

電波の拡大を目指す革新

現在、ラジオ放送はデジタルプラットフォームで他の形式のメディアとの激しい競争にさらされています。専門家によりますと、デジタルプラットフォームでのラジオ放送の革新は、今日のデジタル環境におけるラジオ放送の地位を確立するための重要な課題となっています。

この事情を踏まえ、VOVは近年、国内外でのラジオ放送の受信可能範囲の拡大に加え、より多くのリスナーに番組を届けるよう、放送事業のデジタルトランスフォーメーションを促進しています。VOVの番組は現在、ラジオだけでなく、Facebook、YouTube、Spotifyなどのソーシャルネットワーキングプラットフォームや、VOV Mediaなど、VOVが開発したアプリケーション、またはウェブサイトでも配信されています。

ベトナムの声放送局のド・ティエン・シ総裁は次のように強調しました。

(テープ)

「私たちは常に革新が必須の課題と見なし、リスナーや読者、VOVの愛好家の心に近づくために交流を継続的に強化しています。マルチメディアプラットフォームの誕生により、ラジオ番組の質がさらに向上すると思います。これにより、全国のリスナーと国外在留ベトナム人が、高品質で多彩な内容の放送番組を聴取することになります。ラジオ関係者をはじめ、メディア関係者は、これからも社会全体の発展のためにコミュニケーションの使命を果たしていきます」

「ベトナムのラジオ放送・デジタルトランスフォーメーションにおける多様性」をテーマにした第16回全国ラジオフェスティバル2024は、放送分野の発展におけるベトナムの声放送局の先駆的な役割を発揮するためのものです。VOVは業務遂行能力の向上で常に放送関係者とともに歩み、関係機関と協力して最新技術を導入し、高品質の番組を制作・放送し、国内外のリスナーを結びつける架け橋となるよう努めています。

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