日越国交樹立40周年を記念する活動の一環として、先頃、ハノイで、第2回日本語とベトナム語の作文コンクールの授賞式が行われました。4月に開始して以来わずか1ヵ月で、ハノイからはおよそ5500人、ホーチミン市からはおよそ1000人の作品の応募がありました。
一等賞に選ばれた応募者4人
今回の作文コンクールについて、在日本ベトナム大使館のグェン・フ・ビン元大使は次のように語りました。
(テープ)
「今年、私たちは日本に関する第2回作文コンクールを開催します。今回は中学校から大学まで大勢の生徒、学生が熱心に応募しました。これは日本に対するベトナムの若者の関心を示しています。今回受賞できるかどうかを問わず、全てが将来の両国関係の架け橋になると思います
今回の作文コンクールのテーマは「20年後の私」ですが、このテーマについて、在ベトナム日本大使館の鈴木秀夫公使は次のように語りました。
(日本語のテープ)
組織委員会は一等賞あわせて4つの賞を授与しました。作品を最も多く応募しチュンブオン(Trung Vuong)中学校,ゴー・シー・リェン (Ngo Si Lien)中学校,チュンホア (Trung Hoa)中学校に対する賞も授与されました。
今回のコンクールで、チュ・バン・アン( Chu Van An) 高校の女子生徒ホアン・トゥイ・チャン( Hoang Thuy Trang) さんも一等賞に輝きました。作文の中で、チャンさんは17歳の娘の夢と願いを打ち明けるとともに、37歳の自分の生活を想像しました。チャンさんは困難にも負けず、生き抜いていく日本人の姿に感服しています。
(テープ)
「私は日本人の意志に感服しています。2011年3月11日、日本は東日本大震災による甚大な被害を受けましたが、彼らはその苦しい状況に屈することなく、前を向いて歩いていきます。日本語は難しいですが、日本語の勉強に頑張ります」
また、今回の日本に関する作文コンクールの主催者の一人である国際フレンドシップ協会の志村源一郎理事は「この作文コンクールはベトナムの若者が日本文化を理解するよいチャンスである」と明らかにし、次のように語りました。
(日本語のテープ)
一方、これより前に、ホーチミン市で、同様の作文コンクールの授賞式も行われました。このコンクールがホーチミン市で開催されるのは今回が初めてですが、およそ千点の作品が寄せられました。
なお、10年前に、中学校と高校での日本語の教育が始まりました。当時、日本語を勉強する生徒数は300人でしたが、現在、その数は4700人にのぼっています。