制裁措置をめぐりEUとロシアの関係は依然として緊張状態にある

(VOVWORLD) - 9月12日、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、欧州連合(EU)による新たな制裁の可能性に対し、ロシアが適切な報復措置を取ると表明しました。

ザハロワ氏はまた、EUがロシアの凍結された資産を没収した場合、ロシアは報復行動に出ると述べました。

これに先立ち、EUの外務・安全保障政策上級代表カヤ・カッラス氏は同日、ソーシャルメディアXで、EUが対ロシア第19回制裁パッケージを完了したと発表しました。同時に、EUはウクライナ紛争に関連する2500人あまりのロシアの個人および団体に対する制裁を、さらに6ヶ月間延長したと明らかにしました。

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「ヨーロッパはかつてロシアにとって最大級のエネルギー市場でしたが、その時代はもはや終わりました。EUは今後、ロシア産の天然ガスや原油を一切輸入しません。さらに、制裁を回避するために活動してきた、いわゆる「影の船団」に対しても制裁を発動しました」

一方、ポーランド政府は10日、領空に侵入したロシア軍のドローンを迎撃したと発表しました。トゥスク首相は「19機のドローンが領内に侵入し、4機を撃墜したと明らかにしました。

イギリスは12日、ロシアに対する制裁リストを拡大し、新たに3人の個人と27の法人をブラックリストに追加したと発表しました。さらに、70隻の船舶に対しても制裁を科し、同国の港への寄港を禁止しました。同日、チェコ共和国、スロバキア、ハンガリー、オーストリア、スロベニアの中欧5か国の外相が、ポーランドの領空を侵犯した無人機(UAV)に関する問題についてスロバキアで会談を行いました。

一方、ロシア外務省は、同国国防省がポーランド領内のいかなる目標に対しても計画を立てていないと主張し、またロシアの無人機(UAV)の最大航続距離は700kmであると指摘しました。ロシアは今回の事件の解明に向けてワルシャワとの協力に応じる用意があると表明しました。

2014年以降、EUはエネルギーや金融、輸送、技術など多くの分野でロシアに対する制裁措置を講じており、対象となる個人のリストも年々拡大しています。

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