朝鮮半島問題、相互信頼が必要

(VOVWORLD) - 先週、朝鮮民主主義人民共和国と韓国の3回目の首脳会談は、前向きな成果を収めました。

双方は、突破口となる合意に達成し、朝鮮半島の非核化に関する行き詰まりの打開や、南北関係の正常化に役立ったとしています。しかし、非核化進展が期待通りの結果を収めるためには、双方は相互信頼を構築してゆく必要があるとされています。

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18日から20日まで、朝鮮民主主義人民共和国の平壌を訪問し、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と首脳会談を行ないました。会談は19日にも行われ、終了後には両首脳が揃って合意内容を発表する方向で調整が進んでいるということです。

また、南北側は、首脳会談後に発表した共同声明でこの構想を披露しました。長年分断されてきた韓国と朝鮮民主主義人民共和国の間に、前例のないレベルでの協力と信頼が必要となりました。声明によりますと、南北は「2020年の夏季五輪を含む国際大会に合同で積極的に参加し、2032年の夏季五輪の共同招致のために協力することで合意した」といいます。そして、東海線と京義線(けいぎせん)の鉄道と道路などを連結・現代化し、活用することなどで一致しました。

文在寅大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の首脳会談は、今回が3回目です。これに先立つ4月と5月の会談は、シンガポールで6月に行われたアメリカ・朝鮮首脳会談に幕開けとなりました。

近年、朝鮮民主主義人民共和国と韓国は、両国とも好意の歩調に進めていくとの意向を表明しました。中で、南北で生き別れになった南北離散家族が再会した行事、両国が南北を結ぶ直通電話回線の南北連絡チャンネルを再開させたこと、などを含めています。

アナリストらによりますと、南北共通の目標として、朝鮮半島の「完全な非核化」を実現することは、曖昧な観念であり、それを具体化させるために双方の明らかな計画を要するとしています。朝鮮半島に平和が近づくためには、双方が信頼を持ち、適切な計画を早期に出さなければならないと言われています。

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