アゼルバイジャンとアルメニア 米仲介で和平へ 共同宣言に署名

(VOVWORLD) -係争地をめぐり長年対立してきた旧ソビエトのアゼルバイジャンとアルメニアの両首脳が、アメリカのトランプ大統領の立ち会いのもと和平実現に向けた共同宣言に署名しました。
アゼルバイジャンとアルメニア 米仲介で和平へ 共同宣言に署名 - ảnh 1(写真:THX/TTXVN)

和平に向けた動きをロシアではなくアメリカが仲介したことは、旧ソビエトを勢力圏と見なすロシアの影響力の低下を印象づけるものとなりました。

アメリカのトランプ大統領は、8日、ホワイトハウスにアゼルバイジャンのアリエフ大統領とアルメニアのパシニャン首相を招きました。

そして、両首脳はトランプ大統領の立ち会いのもと和平実現に向けた共同宣言に署名しました。

この中には、アルメニア領をはさんで分断されているアゼルバイジャンの領土を、「トランプ・ルート」と呼ぶ回廊でつなぎ、整備することなどが盛り込まれているとしています。


アリエフ大統領は「歴史的な日だ」と述べ、パシニャン首相も「平和の扉を開くものだ」と応じ、トランプ大統領に感謝の意を示しました。

また、トランプ大統領は「とても感動的なことだ。ロシアは解決を働きかけていたが、実現できなかった」と成果を強調しました。

両国は、係争地のナゴルノカラバフをめぐって長年対立してきましたが、今回、和平に向けた動きをアメリカが仲介して進展させた形で、旧ソビエトを勢力圏と見なすロシアの影響力の低下を印象づけるものとなりました。

トランプ大統領としては、みずからの仲介を通して各地の紛争地などで和平を実現したとアピールしたい思惑があるものとみられます。(NHK)

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