イスラエル、ガザに新たな攻撃 米国務長官「民間人犠牲に懸念」

(VOVWORLD) - イスラエル軍は15日、13日に実施したイスラム組織ハマスの軍事部門トップであるハンマド・デイフ指導者を標的とした空爆に続き、パレスチナ自治区ガザの南部と中部を攻撃しました。
イスラエル、ガザに新たな攻撃 米国務長官「民間人犠牲に懸念」 - ảnh 12024年7月15日、パレスチナ自治区ガザ地区のアル・マガジ難民キャンプのイスラエル軍の空爆後の建物(THX/TTXVN)

パレスチナ当局は、13日の攻撃で少なくとも90人が死亡し、数百人が負傷したと発表しています。現場にいたロイター記者が撮影した映像には、住民が煙炎の中、負傷者や死者が運び出される様子が映っていました。

南部ラファでは15日、住民によりますと、イスラエル軍が西部・中部地区にある家屋を数軒破壊しました。医療関係者によりますと、東部地区でパレスチナ人の遺体10体を収容しました。同軍はまた、ガザ中心部のブレイジおよびマガジ難民キャンプへの空爆と戦車砲撃を強化しており、保健当局の発表によりますと、マガジ難民キャンプへの空爆でパレスチナ人5人が死亡したとしています。

パレスチナ保健当局によりますと、中心部のヌセイラートキャンプの家屋に対するイスラエル軍の空爆でパレスチナ人11人が死亡しました。イスラエル軍は、ガザ全域の数十カ所を標的とした空爆により、多数の武装勢力を殺害したと発表しており、時にはラファとガザ中心部で接近戦を行い、武装勢力を殺害したとしています。

武装組織「イスラム聖戦」の軍事部門クッズ旅団によりますと、同部門の戦闘員がラファのヤブナキャンプで激しい戦闘を行ったと述べています。

一方、アメリカ国務省によりますと、ブリンケン国務長官は15日にワシントンでイスラエルのツァヒ・ハネグビ国家安全保障顧問およびロン・デルメル戦略問題担当相と会談し、イスラエルとハマスの停戦協定に関する意見相違を埋めるための「われわれの念頭にある現実的な解決策」について話し合いました。

ブリンケン氏はまた、デイフ指導者を標的としたイスラエルの攻撃を受けて「ガザにおける最近の民間人犠牲者について深刻な懸念」も表明したとされています。(ロイター)

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